印刷ページ
業界概要



目覚しい成長を遂げるシンガポールのメディア産業

シンガポールのメディア産業は1995~2005年の年平均成長率(CAGR)9.0%を記録し、力強い伸びを示しました。5万3,000人の雇用者を抱えるメディア産業は2005年、付加価値に49億シンガポールドル、経済に182億シンガポールドル貢献しました。シンガポールのメディア産業は、テレビ放送および番組制作、出版・印刷、映画、音楽、インターアクティブ&デジタルメディアを含む複数の業界で構成されています。



急成長するインタラクティブ&デジタル・メディア

ビデオゲーム、アニメーション、オンライン/モバイル・メディア、新形態のデジタル・エンターテインメントを含むインタラクティブ&デジタル・メディアは、数十億ドル規模のビジネスに大躍進しました。プライスウォーターハウスクーパースの「グローバル・エンターテインメント&メディア・アウトルック」によると、2007年に419億米ドルだったグローバル・ビデオゲーム業界の収益は、アジアでの急成長を土台に、2012年までに683億米ドルに達する見通しです。アニメーション業界は2008年の収益を1,600億米ドルと見込んでいます。

シンガポールのアニメーション・ゲーム業界は急速に拡大しています。シンガポールにはコーエー、ルーカスフィルム、エレクトロニック・アーツ、ユービーアイソフトをはじめとする大手デジタル・メディア企業が参入しています。 ミコイシ、ピーチブロッサム・メディア、ST エレクトロニクス(デジタル・メディア)といった国内企業も、輸出用オリジナル・コンテンツの制作、国際的なディストリビューターとの戦略的パートナーシップ締結など、積極的な施策を展開しました。

オンライン/モバイル・メディア企業も引けを取っていません。オンライン・メディアはメディア業界で最も急成長している分野であり、2000~2005年のCAGR成長率は19.9%、2005年の VA に3億6,000万シンガポールドル貢献しました。



新コンテンツの制作拠点

アジア最高レベルの知的所有権 (IP) 保護を誇り、新旧メディアでマルチリンガルな優れた人材を多数有しているシンガポールは、新しいコンテンツの制作と展開、および IP の管理を行ううえで理想的な場所といえます。開発およびアニメーション・スタジオ、ゲーム・ホスティングを提供する企業も、IT やプログラミングを専門的に学んだ人材を豊富にそろえたシンガポールに魅力を感じることでしょう。また、シンガポールは、アジアの金融および専門性の高いビジネス情報の中心地であり、印刷・出版セクターの企業にとっては費用効率性の高い印刷・流通の拠点となります。



東洋と西洋が出会うプラットホーム

シンガポールは、デジタル・メディア・エンターテインメントの膨大な需要を持つ地域市場への近接性と優れたネットワークを提供します。国際的で都会化されたシンガポールは、東と西の文化の影響がミックスされた独自の環境を備えています。また、政府は世界中から優れた才能を集めるための政策を打ち出し、企業を担う創造性豊かな人材の融合を図っています。



アジアの放送拠点がコンテンツの拠点へ

1990年代以降、シンガポールは多くの世界的な放送局を誘致してきました。現在、数多くの主要放送局がシンガポールからチャンネルをアップリンクし、母国の視聴者にコンテンツを配信しています。これらの放送局には、BBCワールドワイド、CNBCアジア・パシフィック、ESPNスター・スポーツなどがあります。このセクターは、放送からコンテンツに事業を進展させてきました。その例の1つが、2007年に放送されたAXNのリアリティー番組「ザ・コンテンダー・アジア」です。シンガポールのイマジン・オムニメディアとアメリカのマーク・バーネット・プロダクションが共同制作したこの番組は、すべてシンガポールで撮影され、地元企業のイニフィニット・フレームワークスがポスト・プロダクション作業を担当しました。



メディア・ファイナンシングへのアクセス

シンガポールは世界有数の金融センターとして、さまざまな資金調達手段を提供しています。現在、メディア・プロジェクトとメディア企業のために利用できる資金は10億シンガポールドル以上あります。これは銀行、金融機関、戦略的投資家の投資による民間資本から調達されたものです。同じく重要な資金源である政府は、2003 ~ 2007年の間にメディア開発庁を介しておよそ1億9,000万シンガポールドル相当の共同制作業務への補助金を与えました。



アジア初のデジタル・シネマ・ハブ

2007年12月、アメリカのテクニカラーは、シンガポールの情報通信開発庁と提携し、デジタル・シネマ・ハブおよびネットワーク・オペレーション・センターを設立すると発表しました。どちらもアジア初の施設です。これによってシンガポールとアジア太平洋地域の映画産業は、デジタル・シネマ・サービスおよび関連するマネジメント・ソリューション能力を利用できるようになります。その1 カ月前、テマセック・ポリテクニックに3D 視覚化を専門とするインタラクティブ・デジタル・センターが設立されました。このセンターは革新的な先端3D 技術と、産業プロジェクト開発、トレーニング、研究開発のための研究所を備えています。



最大のインタラクティブ&デジタル・メディア教育センター

国内の高等教育機関にデジペンをはじめとする一流の専門学校を迎え、さらに国際的な大手インタラクティブ&デジタル・メディア企業への海外派遣研修を行うことで、シンガポールは、世界トップレベルの人材基盤を築き上げようとしています。この基盤と海外からの人材が業界に多様性をもたらし、創造性豊かなアイデアの創出に大きく貢献するでしょう。

 
 

詳細


前のページへ戻る