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企業ストーリー
 


大手企業に信頼される事業基盤
2009年6月、製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は、シンガポール創業50周念の記念式典を行い、投資額7億シンガポールドルのワクチン工場を開設しました。この施設は、GSKにとって初の主要なワクチン製造工場であり、アジアでは最大の投資で、バルク多糖類と複合体を生産する国際的な2つの拠点のうちの1つです。

GSKのワクチン工場の開設は、研究開発、環境に配慮した製造、および人材開発における優秀さをあと押しするために、EDBとGSKとの10年間のロードマップの始まりを示します。このロードマップに基づき、GSKは環境上持続可能な原薬製造のために、卓越した製造拠点を設立します。そのうえ、シンガポールでさらに創薬を支援するために、卓越したアカデミック・センターをつくります。

GSKのCEOアンドリュー・ウィッティ氏は、「わが社は、シンガポールでの50年のパイオニア的役割を祝えて光栄です」と述べました。「わが社は、今後10年間の戦略的パートナーシップを高め、さらに、シンガポールをGSKのホーム・フォー・ビジネス、イノベーション、タレントしてアジアで確立することを期待します。」

その地域の製薬や消費者ヘルスケア事業の他に、シンガポールはGSKのアジア・パシフィック事業の本部としての役目を果たし、バイオポリスではシンガポール研究センター備えています。そのうえ、GSKはシンガポールに2つの国際的な製造と供給拠点を持っています。1000人以上ものスタッフを持つGSKのシンガポールにおける総投資額は、現在15億シンガポールドルを上回ります。
 
世界レベルの臨床卓越性
アボットは、第1相臨床試験を国立大学病院(NUH)で成功裡に終了し、シンガポールの臨床卓越性を立証しました。肺がんおよびその他のがんの末期段階で使われる同社の低分子薬は、優れた抗がん効果を示しました。この成功により、アボットは同じ薬の候補の第2相臨床試験の場所の一つとしてシンガポールを選択しました。NUH は新規抗がん剤の臨床試験で優秀な実績を残しており、これまでに約100例の臨床試験を実施し、そのうちの数例は海外の複数のセンターで行われました。
 
 


地元企業の技術革新
シンガポールの地元企業および研究機関は、その革新的な研究で国際的な評価を高めつつあります。その主な企業は、マーライオン・ファーマシューティカルズ、S*バイオ、ベレダス・ラボラトリーズ、生物工学・ ナノテクノロジー研究所です。

マーライオン・ファーマシューティカルズは、FierceBiotech 2007 で、世界で注目されるバイオテクノロジー企業の一つに挙げられました。これは、2003年に賞が創設されて以来、トップの新興企業として名前が挙がったアジアで初めての企業です。2007年12月、同社はロンドンでスクリップ賞の「新興成長市場ベストカンパニー」賞を受賞しました。マーライオン・ファーマシューティカルズは、世界最大、最も多様な天然物由来の製品群を持つ製薬会社の一つで、創薬および開発を行っています。同社は、ヘリコバクター・ピロリ菌の根絶に使われ、酸性条件で活性化する新型の抗生物質、フィナフロクサシンを持っています。

S*バイオはシンガポール初の完全統合創薬会社で、2000年に EDB とチロン・コーポレーションのジョイントベンチャーとして設立されました。2008年、同社は米国食品医薬品局(FDA)から、治療せずに放置すれば心臓疾患や白血病を発病する可能性のある骨髄増殖症候群(MPD)の治療薬の臨床試験を行うための、オーファンドラッグ(稀少疾病用医薬品)の承認を受けました。2009年、S*バイオは新しい化合物を展開し商品化するためにOnyx社およびTragra社とライセンス契約を結びました。
これらの契約のもとで、S*Bioは報酬として6億5000万米ドル以上を受ける資格があります。

シンガポールの生物工学・ ナノテクノロジー研究所(IBN)は、従来の研究所方式よりも格段に速い17分以内でポリメラーゼ連鎖反応(PCR)遺伝子の検出を可能にする一体型高速遺伝子診断機器の開発に成功しました。IBN は、非常に有望なこの製品の商品化の機会を求めて現在調査を行っているところです。

ベレダス・ラボラトリーズは、ST マイクロエレクトロニクスと共同で、画期的な分子診断用ラブ・オン・チップ検査キットVereFluTM を商品化しました。指の爪ほどの大きさしかないこの携帯可能な検査キットを使うと、従来の方法では数週間を要した主なインフルエンザの型を2時間以内で検出できます。
 
ベストプラクティス推進のための地域センター

今年、製造業のグッドプラクティス(GMP)、臨床研究のグッドプラクティス(GCP)、健康製品の安全性もしくは警戒のグッドプラクティス(GVP)の推進を目的として、シンガポール・アカデミー・オブ・GxP エクセレンス(SAGE)が設立されました。SAGE は、業界大手メーカー(グラクソ・スミスクライン、ジョンソンエンドジョンソンなど)、主導的立場にある政府機関およびシンガポール国立大学と連携した地域初の産業全体の研修イニシアティブで、シンガポール企業向け研修施設を補完するものです。また、SAGEは製薬業界で働くことを希望する人たちに基本研修も行っています。