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化学大手ランクセス、合成ゴム新工場計画を前倒し

ドイツの大手化学会社ランクセス(Lanxess)は、世界的な経済危機の影響を受けて延期していたシンガポール南西部・ジュロン島でのブチルゴム製造工場の新設計画について、再開を早め、今年5月に着工すると発表しました。2013年の第一四半期に生産を開始します。投資総額は約500億円(4億ユーロ)で、同社の生産拠点への投資額としては最大となります。

 

中国、インドを中心とした新興国では中間層が増え、それに伴い自動車購買力が拡大しています。タイヤ製品の主原料であるブチルゴムの需要は2011年には経済危機前の水準に戻ると予想されていることから、ランクサスは増大する需要に対応するため、延期となっていた工場建設の再開を決定しました。

 

新工場の年間生産能力は最大10万トンで、エネルギーおよび原料効率の高い、環境対応性に優れた最新の製法を採用します。同社のアクセル・ハイトマンCEOは、「プロジェクト再開をうれしく思う。新工場は世界最新鋭の設備を揃えた施設となる。(新工場への投資額は)ここ5年で最大。これは合成ゴム、顧客、アジア市場の成長力への我々のコミットメントの強さを表している」と述べています。またアジアでの需要の増大をうけ、同社は2010年中にブチルゴム事業の本社機能をスイスからシンガポールに移転する予定です。

 

*記事中の通貨換算レートは、1ユーロ(EUR)= 125日本円(2010年1月27日現在)で算出しています



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