印刷ページ
EDB、2011年国内投資実績を発表、過去最高の投資額を達成

EDB、2011年国内投資実績を発表、過去最高の投資額を達成
シンガポールのグローバル・アジア拠点としての位置づけおよびEDBの「ホスト・トゥ・ホーム (Host to Home)」戦略によりグローバル、アジア企業の注目を集める

 
(I)概況
 

EDBは、投資家のアジアへの関心が引き続き強かったことにより、2011年の国内向け投資が過去最高に達したと発表しました。これは、シンガポールがグローバルおよびアジア拠点としての位置を活かしながら、EDBが「ホスト・トゥ・ホーム (Host to Home)」戦略を遂行したことによるものです。これによりアジアに戦略的拠点を構築し、事業や技術開発、人材育成を拡大しようとする企業の活動を誘引しました。


2012年の投資動向に関しては、2011年と同水準になると見込んでおり、シンガポールは新たな取り組みを展開する一方で、今後もグローバルおよびアジアの拠点としての魅力を強化していきます。

 

(II)

2011年実績

 

 

下半期にかけて、グローバル経済の不透明さが拡大するという事態に見舞われながらも、国内投資は、昨年1月に発表した予想を上回る結果となりました。

指標

2010 年

2011年予想2011年実績
固定資産投資額(FAI)1 
(億Sドル)
129 120 – 140 137 
年間事業支出総額(TBS)2 
(億Sドル)
 8675 – 90  86
減価償却を除く年間事業支出額(TBS)3  
(億Sドル)
  72 60 – 75  73
年間付加価値創出額(VA)4  
(億Sドル)
144  140 – 160 155
雇用創出人数(技能職) 21,300 16,000 – 19,000 20,300

(詳細は別紙A参照)

 

 

固定資産投資額(FAI)、事業支出総額(TBS)、減価償却を除くTBS、年間付加価値創出額(VA)は、いずれも当初予想範囲の上限となりました。FAIは137億SGD(8,220億円)で、石油化学クラッカー設備の投資が行われた2007年と2008年を除けば過去最高となります。2011年の投資案件が全て実施されると、VAは過去最高の155億SGD(9,300億円)となり、技能職の雇用創出数は20,300人となり、当初予想の16,000-19,000人の予想を上回ることとなります。


EDBは昨年も製造業、R&D、技術開発などの分野で主要投資案件を誘致し、雇用を創出してきました。2011年に着工、稼動あるいは発表された投資案件は別紙Bの通りです。


シンガポールのグローバルおよびアジア拠点としての位置づけと、EDBの「ホスト・トゥ・ホーム (Host to Home)」戦略により、グローバルおよびアジア企業に魅力的な活動拠点を提供しました。グローバル企業はアジア域内外の事業統括および組織化の場としてシンガポールを活用し、シンガポールでのプレゼンスを高めました。また、アジア企業は、シンガポールを土台に事業の国際化を推進し、国外の市場を開拓し、成長機会を模索しました。これらの企業はシンガポールで、アジアやグローバル市場向け製品、サービス、ソリューションの開発のほか、アジアで活躍できる人材開拓や開発などの事業活動も展開しています。本社機能、地域・グローバル事業統括本部を設置した企業リストは別紙Cの通りです。

 

(III)2012年の投資見通し
 

EDBでは、2012年の見通しに関して慎重ながら楽観視し、投資レベルは2011年と同水準になると予想しています。世界経済、特にユーロ圏に関しては先行きが不透明であるものの、アジアへの投資関心は引き続き堅調だと見ています。

2012年予想:
指標2011年実績2012年予想
FA I 
(億Sドル)
137130 - 150 
減価償却を除く年間TBS 
(億Sドル)
7360 - 75
年間VA 
(億Sドル)
155150 - 170
雇用創出人数
(技能職)
20,30018,000 - 21,000

 

FAIに関しては、石油化学クラッカー設備2ヶ所の稼動により実現される石油化学のダウンストリームプロジェクトへの期待から、強気の予想となっています。設備投資中心の投資は長期的な戦略を熟慮することから決定されるため、景気動向に左右されにくいと考えています。大きなマイナス要因が発生しない限り、2011年の投資熱は2012年も続くと予想しています。

 

 

最近では、グローバルおよびアジアの拠点としてのシンガポールの魅力を高める新たな取り組みもスタートしました。例えば、シンガポールはアジアのコンシューマーインサイト(消費者に対する洞察)の研究結果を提供できる場として、グローバル企業間で注目を集めています。「アジア消費者研究所(Institute of Asian Consumer Insights)」など、消費者志向の研究機関を設立したことにより、企業がアジアの消費者や市場を理解する場として、シンガポールを活用することが大いに期待されています。また消費者洞察の研究にはデータ解析力が必要とされることから、このような専門知識へのニーズがデータ解析サービス拠点としてのシンガポールの地位をさらに高めることとなります。


2011年に立ち上げた「ビジネスリーダー育成プログラム(Singapore Business Leaders Programme)」などの人材開発への取り組みは2012年も引き続き実施し、アジアの優秀な人材拠点(Home for Talent)としての地位をさらに活用していきます。これらの取り組みの詳細は別紙Dをご参照ください。

 

(IV)結論
 

EDBのレオ・イップ長官は、以下のように述べています。
「EDBは2011年に過去最高レベルの投資誘致額を達成し、それによりシンガポールが引き続きグローバルおよびアジア企業の魅力的な拠点であることを証明できました。2012年は、グローバルおよびアジアの拠点としての魅力をさらに高め、コンシューマーインサイト、データ解析、リーダー育成などの水平事業能力を強化する取り組みを展開していきます。これによりアジア、そしてグローバル市場を開拓しようとする企業との連携を深め、アジアでの戦略的ゲートウェイとしてのシンガポールの地位を確立させ、グローバル企業の汎アジア成長機会の開拓、アジア企業によるグローバル市場へのアクセスを可能にします」


* 記事中の通貨換算レートは、1シンガポールドル(SGD)= 60日本円(2012年1月19日現在)で算出しています。

 

 

1 FAIは施設、機材・機械などへの設備投資額
2 TBS は賃金、減価償却や賃貸料などの営業支出
3 EDB では、TBSはサービス部門投資、FAIは製造部門投資と分けてきたが、2008年以降はより包括的に生み出された価値を把握するため、FAI とTBSを併用して全投資額を測定している。さらなる微調整として、TBSに関しては減価償却を除いて計算する手法を採用することとなった。設備投資が今後もFAIに組み込まれるため、減価償却を除くTBSは固定資産投資以外の経済活動をより正確に反映するためである。2011年は移行期間であるためTBSおよび減価償却を除くTBSが両方とも記載されている。2012年以降は減価償却を除くTBSのみ併記となる。
4 VA は波及効果を除くGDP への貢献額

詳細


前のページへ戻る
記事検索
キーワード
産業
期間
From
To