化学

化学

業界概要

急激な都市化、人口動態の変化、そしてアジア中産階級の台頭など大規模な成長の動きが製品やサービスの需要をアジアへと引き寄せている昨今、 石油化学製品や特殊化学製品とともに輸送燃料の需要の高まりも相まって、アジアの成長がビジネスチャンスを広げています。

シンガポールは、世界有数のエネルギー・化学産業ハブの一つとして生産高と研究の両面で産業に多大に貢献し、常に産業発展の最前線に立つことに努めています。 2010年、シンガポールの石油化学・化学製品部門の生産高は380億シンガポールドルに上り、2009年の280億シンガポールドルから大幅に増加しました。

優位性

主要拠点: ジュロン島

世界の化学ハブとしてのシンガポールの地位は、BASF社、エクソンモービル社、ランクセス社、三井化学、シェル社、住友化学など世界の多くの主要エネルギー・化学企業が拠点を置く統合型複合基地、ジュロン島の大規模開発と共に成長してきました。 現在、ジュロン島には350億シンガポールドルを超える投資が誘致されています。  

化学
ハイテク製造業と研究開発のための信頼できる基盤

エネルギー・化学企業にとって、独自の製造プロセスがバリューチェーン全体を通じて競争力を高める鍵となります。 知的所有権保護において高い評価と実績を誇るシンガポールは、独自技術および優れた製造プロセスの開発・実用化を目指すうえで最適な環境が整っています。  ジュロン島は安全とセキュリティを重視した製造拠点です。 また、シンガポールは従来から行っているR&Dインフラへの多額の投資を今後も続け、産業と連携して新たな船出を目指します。

研究開発

ジュロン島にある化学・工学サイエンス研究所(ICES)は、科学技術研究庁(A*STAR)所管の独立した国立研究機関です。 ICESは萌芽的研究から始まり、プロセス開発、最適化、問題解決、ならびにパイロットスケール・プロジェクトの実施など多様な活動を行う目的で設立されました。 高度な研修を積んだR&D部門の人材、強固な科学拠点の整備、技術・インフラの開発に重点を置くICESでは、シンガポールで新しい製品およびプロセスを開発するエネルギー・化学企業の支援体制が整っています。 シンガポールは、ICESなどの公的研究機関はもとより、3M、バイエル、BASFなど民間セクターの多くの化学企業の研究拠点となっています。

特殊化学

シンガポールは船舶・海洋工学、水処理システム、潤滑油などの分野で市場の牽引役を果たしています。その強みを活かし、これらの産業をターゲットとする高付加価値の特殊化学に重点を置くことで、シンガポールは化学産業のさらなる発展を目指すうえで最適な立地環境を提供します。  また、特殊化学企業は、顧客や最終消費者に近接しているシンガポールの立地を活かし、新用途の展開によってアジアの消費者の新しいニーズに機敏に対応することができます。

化学
優秀な人材の宝庫

優れた人材は、複雑で変化の激しい化学産業にとって成功への鍵となります。シンガポールは、熟練した技術者をはじめエンジニアリングやマネジメントに通じた有能な人材を毎年著名な教育機関から輩出しています。毎年理工系学卒者が化学産業に入れる体制を拡充するため、政府はジュロン島に石油熱分解装置を投入しました。 化学プロセス技術センター(CPTC)内に建設されたこの施設は、学卒者に稼働、停止、安全手順をシミュレーションする貴重な機会を提供しています。

十分な研修を積んだ国内の労働力に加え、アクセスの良さと暮らしやすさが魅力のシンガポールでは、世界中から経験豊富な人材を集めることができます。 国内の豊かな人材と多様な海外の人材によって国際水準の労働力が育成されているため、事業拡大に伴う雇用が容易であり、アジア地域での成長の推進力となります。

今後の展開

化学

関連リンク(英語)

シンガポールは、エネルギー・化学産業の成長を次の段階へと促し、持続可能な開発のモデルとなることを目指しています。 その一環として、気候変動の問題や世界的な資源制約に対処するため、産業界との連携による「ジュロン島バージョン2.0」構想を通じて、エネルギー効率性と排出量管理の基準強化および新しい持続可能な供給原料と技術の開発促進において牽引役を務めています。 ジュロン島の統合型製造拠点としての魅力を維持するため、今後数年間にさまざまな影響力の大きいプロジェクトを実施する予定です。 対象プロジェクトには、ガス化プラント、LPGターミナル、マルチユーザー対応のパイプラインなどの基幹インフラが含まれます。 シンガポールは、企業が持続可能性への取り組みを工場レベルで行い、工場の二酸化炭素排出量を削減することの重要性を認識し、エネルギー効率向上プロジェクトの導入を励行する企業を積極的にサポートしています。

シンガポールのインフラ、優秀な人材、ビジネスに適した環境は、長年にわたって高い評価を受けています。 顧客との関係を築き、事業を運営するための拠点をアジアに置く場合、シンガポールの戦略的立地とアクセスのよさは、急成長しているアジア地域での活動を統括するうえで最適です。