エネルギー

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業界概要

アジア・エネルギー市場の中心的ポジション

1891 年に石油取引が始まって以来、シンガポールの石油産業はシンガポール経済の重要な役割を担ってきました。長年にわたり、石油は、精油所が豊富な石油製品を原料として供給するための促進役として、化学産業の競争力維持に貢献してきました。今やシンガポールは誰もが認めるアジアの石油拠点であり、世界のトップ 3 に入る石油製品輸出拠点です。

また、シンガポールは、エネルギー産業の持続可能な成長を促進する機会を積極的に広げています。活動の焦点は、バイオディーゼル燃料の生産促進と、再生可能エネルギーを活かした次世代技術の開発です。シンガポールはその石油産業の強みを生かし、これらの新エネルギーのトレンドを活用するためのアジアのプラットホームとして、確かな地位を確立しています。地理的な利点、優れた貯蔵インフラ、一流金融機関の充実といった競争上の優位性は、石油精製、取引、ロジスティクスにおけるシンガポールの主導的な地位をさらに強化する重要な特性です。

2007 年11月、シンガポール政府は国家エネルギー政策報告書「成長のためのエネルギー」を発表しました。この報告書は、経済競争力、エネルギー安全保障、環境持続性、産業開発という 4 つの政策目標を調和させた国全体のエネルギー政策の枠組みをまとめたものです。

石油精製、取引、ロジスティクスのソリューションを開発・提供するエネルギー産業のグローバル拠点

シンガポールは、2007 年の国内総生産のほぼ 5% を占める有益な部門である石油・ガス産業のアジア太平洋地域最大の拠点です。エネルギー産業の競争力強化が進む中、政府は世界のエネルギー需要に応えるため、石油精製、取引、ロジスティクス事業の相乗効果拡大を目指し、革新的なロジスティクス・ソリューションの開発を進めています。

クリーンエネルギー技術の世界市場が今後益々拡大を図る中、シンガポールでもクリーンエネルギー部門が重要な役割を担うことになります。半導体、産業設備、化学製品部門で豊富な経験と能力を持つシンガポールは、太陽光エネルギー、燃料電池、バイオ燃料市場において有利な地位を保っています。

石油精製能力の拡大

エネルギー産業が次の段階へと移行する中、シンガポールはその石油精製能力を日産130 万バレルまで引き上げることを目標としています。既存の精製所の拡張と精製業務の最適化は、シンガポールの精製能力シェアの維持に役立つだけでなく、さらに重要な点として、輸出向け精製処理量の増大による石油取引拡大のチャンスをもたらします。

イノベーションの推進

シンガポールは、地域の重要なR&D拠点となっています。エネルギー部門では、代替燃料および次世代バイオ燃料の R&D 拠点として、急速にリーダーシップを確立しつつあります。また、潤滑油などの高付加価値製品の開発にもその R&D 能力を役立てています。シンガポールは精製所からより高い有用性を引き出すため、プロセスの最適化、触媒の開発といった重要な R&D 分野を推進し、既存の精製所設備を最大限に活用しています。

安定したインフラを構築

シンガポールは、石油取引および生産事業を促進するため、ジュロン島でエネルギーと化学の統合拠点となる大規模な石油貯蔵施設を提供しています。また、2010年までに、貯蔵能力147万立方メートルを誇り、原油、コンデンセート、ナフサを貯蔵する巨大地下施設「ジュロン・ロック・ケーブン=Jurong Rock Cavern」を建設し、貯蔵能力は大幅に増加しました。シンガポールはエネルギー源を多様化し、その取引増加による経済波及効果を活用するため、初の液化天然ガス用受入基地の建設にも着手しました。このようなイノベーション・インフラ・ソリューションは、エネルギー産業が成長を続け、競争力を保ち続けるための重要な鍵となります。

持続性を促進

シンガポールは、気候変動問題に対処するため、省エネルギー関連の規制を厳格化し、産業向けの地球に優しい新原材料および技術の開発を急速に進めています。

有能な人材

シンガポールがエネルギーと化学の世界的な拠点として成功した大きな要因は、質の高い人材にあります。エネルギー産業は最新テクノロジーを使いこなせる能力を常に向上させているため、企業は高度で複雑な製造プロセスと研究プロジェクトを管理できる有能な人材を確保できるのです。

シンガポール電力市場の成長

シンガポールでは電力小売市場が自由化されているため、消費者はどの小売業者からも電力を購入することができます。つまり、消費者側から見れば競争市場が生まれているのです。さらに、国内の発電会社間の売買も、国際企業としてのプレゼンス向上と国内電力市場の競争力強化に貢献しました。

業界データ

  • 石油産業は、シンガポールの国内総生産の 5% を占めています。
  • シンガポールは、世界トップ3に入る輸出用石油精製拠点です。2007年の石油輸出量は6,810万トンでした。(2008年6月BP 世界エネルギー統計)
  • 石油産業は独立型産業ではありません。石油精製は化学産業の促進役として豊富な原材料を提供するとともに、石油・ガス装置、石油掘削装置の製造セクターを含むその他の波及効果も生み出します。
  • シンガポールは、アジア有数の石油取引の拠点です。
  • アジアの石油および石油製品の価格が決定される場所でもあります。
  • シンガポールは、アジア最大の液化燃料ロジスティクスの拠点であり、世界のトップ3に入っています。
  • シンガポールは、世界最大の取引量を誇る船舶燃料補給基地で、2007年の取扱量は3,150万トンでした。(シンガポール海事港湾庁)