メディア・エンターテイメント

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メディア 業界概要

目覚しい成長を遂げるシンガポールのメディア産業

シンガポールのメディア産業は1997~2008年の年平均成長率(CAGR)6.8%を記録し、力強い伸びを示しました。6万6,000人の雇用者を抱えるメディア産業は2009年、付加価値額で64億シンガポールドル、経済において239億シンガポールドルの収益に貢献しました。シンガポールのメディア産業は、テレビ放送および番組制作、出版・印刷、映画、音楽、インタラクティブ&デジタル・メディアを含む複数の業界で構成されています。

急成長するインタラクティブ&デジタル・メディア

ビデオゲーム、アニメーション、オンライン/モバイル・メディア、新形態のデジタル・エンターテインメントを含むインタラクティブ&デジタル・メディアは、数十億ドル規模のビジネスに大躍進しました。プライスウォーターハウスクーパースの「グローバル・エンターテインメント&メディア・アウトルック」によると、2010年に560億米ドルだったグローバル・ビデオゲーム業界の収益(ハードウェアの売上高を除く)は、アジアでの急成長を土台に、2015年までに820億米ドルに達する見通しです。

シンガポールのアニメーション・ゲーム業界は急速に拡大しています。シンガポールにはコーエーテクモ、ルーカスフィルム、ダブル・ネガティブ、エレクトロニック・アーツ、ユービーアイソフトをはじめとする大手デジタル・メディア企業が参入しています。ラットループアジア、スパーキーアニメーション、スクロールスタジオズといった国内企業も、輸出用オリジナル・コンテンツの制作、国際的なディストリビューターとの戦略的パートナーシップ締結など、積極的な展開をしました。

デロイトによると、シンガポールのゲーム、アニメーション産業は、オンライン/モバイルメディア産業とともに、2006~2010年に26%のCAGRを記録し、力強い成長を示しています。2010年には、付加価値額で12億シンガポールドル、経済において15億シンガポールドルの収益に貢献し、推定11,000人の雇用を創出しました。

新コンテンツの制作拠点

アジア最高レベルの知的所有権 (IP) 保護を誇り、新旧メディアでマルチリンガルな優れた人材を多数有しているシンガポールは、新しいコンテンツの制作と展開、および IP の管理を行ううえで理想的な場所といえます。開発およびアニメーション・スタジオ、ゲーム・ホスティングを提供する企業も、IT やプログラミングを専門的に学んだ人材を豊富にそろえたシンガポールに魅力を感じることでしょう。また、シンガポールは、アジアの金融および専門性の高いビジネス情報の中心地であり、印刷・出版関連の企業にとってはコストパフォーマンスの高い印刷・流通の拠点となります。

東洋と西洋が出会うプラットホーム

シンガポールは、デジタル・メディア・エンターテインメントの膨大な需要を持つ地域市場に隣接しており、優れたネットワークを活用できます。国際的で都会化されたシンガポールは、東洋と西洋の文化の影響がミックスされた独自の環境を備えています。また、政府は世界中から優れた才能を集めるための政策を打ち出し、企業を担う創造性豊かな人材の融合を図っています。

アジアの放送拠点がコンテンツの拠点へ

1990年代以降、シンガポールは多くの世界的な放送局を誘致してきました。現在、数多くの主要放送局がシンガポールからチャンネルをアップリンクし、自国の視聴者にコンテンツを配信しています。これらの放送局には、ディスカバリーネットワークス・アジアパシフィック、CNBCアジア・パシフィック、ESPNスター・スポーツなどがあります。このセクターは、放送からコンテンツに事業を進展させてきました。その例の1つが、2011年に放送されたAXNのリアリティー番組「キャッシュキャブ・アジア」です。AZNが制作したこの番組は、すべてシンガポールで撮影され、アクティブTVがポスト・プロダクション作業を担当しました。

アジア初のデジタル・シネマ・ハブ

2007年12月、アメリカのテクニカラーは、シンガポールの情報通信開発庁(IDA))と提携し、デジタル・シネマ・ハブおよびネットワーク・オペレーション・センターの設立を発表しました。どちらもアジア初の施設です。これによってシンガポールとアジア太平洋地域の映画産業は、デジタル・シネマ・サービスおよび関連するマネジメント・ソリューション能力を利用できるようになります。その1 カ月前、テマセック・ポリテクニックに3D 視覚化を専門とするインタラクティブ・デジタル・センターが設立されました。このセンターは革新的な先端3D 技術と、産業プロジェクト開発、トレーニング、研究開発のための研究所を備えています。

最大のインタラクティブ&デジタル・メディア教育センター

国内の高等教育機関に「デジペン=DigiPen」をはじめとする一流の専門学校を迎え、さらに国際的な大手インタラクティブ&デジタル・メディア企業への海外派遣研修を行うことで、シンガポールは、世界トップレベルの人材基盤を築き上げようとしています。この基盤と海外からの人材が業界に多様性をもたらし、創造性豊かなアイデアの創出に大きく貢献するでしょう。

業界データ

  • 2009年、シンガポールのメディア産業の収益は239億シンガポールドルを上回りました。
  • 2009年の業界雇用者数は6万6,000人以上、付加価値額で64億シンガポールドルの収益に貢献をしました。
  •  シンガポールでのメディアプロジェクトのために、国外から10億シンガポールドル以上の資金が流入しています。
  •  シンガポールはアジアの放送拠点となっています。ESPNスター・スポーツ、ディスカバリー、MTV、ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント、NBCユニバーサル、CNBCといった主要国際ケーブル局および衛星放送局がシンガポールに地域統括本社を置いています。また、シンガポールに拠点を置く海外の放送局からの様々な要求も、テレビ番組制作業界の健全な発展に役立っています。
  • シンガポールは、大規模で安定した出版・印刷業界を築き上げてきました。出版業界では、ワイリー・ブラックウェル、リード・エルゼビア、ピアソン、マグロウヒルなどのトップ企業がシンガポールの経験豊富な人材とアジア地域の業界を管理するために必要な強固な連携を活用しています。印刷&記録メディア複製業界は2011年の生産高におよそ26億シンガポールドル、付加価値で13億シンガポールドル以上貢献しました。

シンガポールへの進出についての詳細を見る。

注目企業

ダブル・ネガティブ 映画制作

ダブル・ネガティブ
映画制作

今なお世界最大の映画制作地はハリウッドですが、ビジュアルエフェクト分野のダブル・ネガティブのような企業のおかげで、シンガポールは映画制作業界の舞台裏作業を担うアジア拠点として急速に成長しています。ロンドンに本社を置くダブル・ネガティブは、2009年にシンガポールにスタッフ約70人でオフィスを設立し、現在は230人を雇用しています。以降、シンガポールを拠点とするチームは、「ボーン・レガシー」「キャプテン・アメリカ」「アイアンマン2」などの大ヒット作のビジュアルエフェクトを手掛けています。

ダブル・ネガティブのクリエイティブディレクター、Nathan McGuinness (ネイサン・マクギネス)氏は、シンガポールは「企業にとって快適で安全な場所」でアーティストにとっては天国だと語りました。チームはシンガポール人やその他のアジアの人材、世界中のアーティストで成り立っていて、マクギネス氏はシンガポールの施設を「ビジュアルエフェクトの国際連合だ」と表現して気に入っています。ダブル・ネガティブの次回作の1つがレ・ミザラブルのミュージカルです。英国アカデミー賞を受賞したマクギネス氏は、「私たちはこの島国から世界のヒット作にビジュアルエフェクトを提供しています。これはとても驚くべき状況です。世界のどこにいても私たちの仕事に変わりはありません」と語りました。

モノクル誌の協力のもと、EDBは比較的小規模な国土面積や人口をものともせずシンガポールを高水準の国に押し上げている人、場所、製品を紹介します(モノクル誌で出版された内容となります)。

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Mr Kiren KUMAR

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