川崎重工、ロボット技術施設を新設

2017/10/10
川崎重工、ロボット技術施設を新設

写真提供:川崎重工

川崎重工は2017年7月16日、シンガポールのパシル・パンジャン(Pasir Panjang)に「Singapore Kawasaki Robot Engineering Center」(SKRE)を新設しました。これは同社初となる施設で、最新技術である人協調共存型の双腕スカラロボット「duAro」 の適用開発とエンジニア育成の推進に重点を置く予定です。

2本の独立したアームで人間の動きを模倣できる「duAro」は、プラスチック成形、食品製造、金属加工、電子部品組立などの分野で幅広く使用されています。その実用性に加え、モジュール性、配備のしやすさや使いやすさは、中小企業にとって理想的なソリューションといえるでしょう。

同社常務執行役員の橋本康彦氏は「シンガポールの中小企業の多くは、スぺースや予算の制約を抱えています。当社のduAro技術に焦点を当てた新しいロボット技術施設は、中小企業がロボット導入をして様々な制約を打ち破り、業績を向上させるサポートを行うためのものです」と述べています。同社はまた、中小企業を対象としたロボット導入促進に向け、リース会社と協力し、シンガポールでのロボットレンタルビジネスも検討しています。

同社は、シンガポールでこれまでに累計1万3,000台以上の半導体ロボットの納入実績があり、同国の半導体業界の発展に貢献しています。2014年には「Singapore Kawasaki Robot Center」を設置し、半導体ロボットのアフターサービス事業を行っています。

シンガポール経済開発庁(EDB)のリム・コックキアン(Lim Kok Kiang)副次官は「シンガポールは、ロボットとオートメーションに注力しています。これらは巨大な成長の可能性を秘めている領域であるとともに、国として製造業の高度化を後押しする推進力となるものだからです。今回の投資により、特に中小企業におけるロボット導入が加速されるとともに、この分野の人材育成にも多大な貢献となるでしょう。EDBとして今回の投資をサポートできることは大変喜ばしいことです。同社と協力してイノベーションを促進し、新たな成長機会をつかむことを楽しみにしています」と語りました。