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ドイツの半導体企業インフィニオン・テクノロジーは、今後5年間で1億500万SGD（84億円）を投じてシンガポールの同社製造施設にスマートファクトリーを建設します。
2017/04/10
写真提供：Infineon
これは同社が推進する縦、横、デジタル統合を網羅した「スマート・エンタープライズ・プログラム」の一環で、例えば、施設内でチップを容易に運べるようにする自動誘導車両のようなロボットを導入しました。
シニアエンジニアのフー・サイウィー（Foo Say Wee）氏は「ロット納入の場合、従来はオペレータが手動で行っており、オペレータはロットの検索、輸送、装置への設置まで行う必要がありました。しかし自動化を導入した現在は、ロットは自動的にオペレータの元へ運ばれ、ロボット車両が自動的に装置まで輸送してくれます」と語りました。
社長兼CEOのアンドリュー・チョン（Andrew Chong）氏は、「この投資により市場での持続的競争力のある地位確立が促進されます。例えばチップ生産量を4倍に拡大することを目指しており、スマート・エンタープライズ・プログラムによって生産性の飛躍的な向上を実現できます」と語りました。
シンガポール経済開発庁（EDB）はこのプログラムにて同社と連携しています。EDBのリム・コックキアン（Lim Kok Kiang）副次官は、生産性向上のアプローチは千差万別で、イノベーションへの挑戦は最終目標ではなく、シンガポールが製造業における競争力を維持するための道程であると語り、「ここシンガポールには既に強固な製造基盤が確立されているため、次のステップは、企業がシンガポールでの製造活動に適応するチャンスの窓口を構築することだと考えています。そうすることで、シンガポールにおける製造業の競争性を維持し続けることができます」と述べました。
同社はシンガポールにて約2,000名の従業員を擁し、そのうち約1,300名は製造業での雇用です。シンガポールは同社の地域拠点であり、2016年度同社全世界での収益の48%に値する33億EUR（3,950万円）の利益をもたらしています。
1シンガポールドル（SGD）=80円、1米ドル（USD）=113円、1ユーロ（EUR）=119円（3月21日現在）
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