同社副会長のハラルド・シュヴァーガー(Harald Schwager)氏は、イノベーションはグループの成長戦略に不可欠であるとします。
また「国際的な研究開発活動を促進できる新たな機会を積極的に追求しており、この研究拠点の開設はその促進に大きく貢献するものです。将来有望な研究分野に注力することで、特殊化学品の世界的リーダーとしての地位を強化できるでしょう」と語りました。
エボニック、機能性表面と付加製造の新研究拠点を開設同拠点の開設により、同社はシンガポールの官民研究機関・団体との連携を拡大する予定です。すでに、産業向けに応用する付加製造の新技術開発で南洋理工大学と提携を結んでいます。
シンガポールを研究センターの立地に選んだ理由について、同社は「理学部出身の地元の優秀な研究者を確保でき、行政の効率性が優れているため」と述べています。
シンガポール経済開発庁(EDB)のベー・スワンジン(Beh Swan Gin)長官は、同拠点は企業がシンガポールの熟練した人材と研究エコシステムを活用して付加製造や機能表面など新興分野での研究開発パートナーシップを確立できる方法を示す一例であるとコメントしています。また「エボニックアジア研究ハブのチームが、地域内外の顧客に高い影響力を持つ革新的なソリューションを提供することを楽しみにしています」と語りました。
出典: シンガポールプレスホールディングス(SPH)