同社のデータセンターは2022年に操業を開始し、その後の数年間も建設が続けられる予定です。同社は「各地のデータセンターは、世界中の人々に毎日Facebookのアプリやサービスを提供するために高度な機能を備えている施設です」とも語っています。
通気性がよく、内部の機械設備の姿がうっすらと見える有孔軽量素材を使用したファサードを特徴とし、完成時には11階建て、17万平方メートルの施設となります。このプロジェクトの総合建設業者は、データセンター建設での提携実績に基づき、フォーティス・コンストラクションに決定したと同社は述べました。
9月6日の立ち上げイベントにて同社インフラストラクチャ・データセンター担当バイスプレジデントのトーマス・ファーロング(Thomas Furlong)氏は、シンガポールを選んだ理由について、堅牢なインフラ、光ファイバーへのアクセス、現地の有能な人材、JTCコーポレーションやEDBなどの政府機関による支援を挙げました。同氏によると、Facebookはシンガポールに約1,000名の従業員を擁し、地元のスタートアップ企業のビジネス成長やメディアリテラシーを促進するプログラムを提供しています。
立ち上げイベントに出席したチャン・チュンシン(Chan Chun Sing)貿易産業相は、シンガポールにとってFacebookは「規模や距離に関する物理的制約」を越えて世界各国とつながり、データセンターのグローバルバリューチェーンの一翼を担う上で重要な存在であると語りました。さらに、同プロジェクトにより、土地利用とエネルギー消費の新分野に踏み出すことができ、重要なマイルストーンであると述べました。
同施設には、水と電力の消費を最小限に抑え、シンガポールのような気候環境において水の最大使用量を20%削減できる新しい「StatePoint Liquid Cooling」システムが初めて導入されます。
出典: シンガポールプレスホールディングス(SPH)
1シンガポールドル(SGD)=81円(2018年9月12日現在)