CEATECで開催。「シンガポールと始めたIoTの旅」
10月5日に日本最大級のIoT見本市CEATEC JAPANで開催されたセミナー「シンガポールと始めたIoTの旅」では、シンガポール製造業のインダストリー4.0導入へ向けた最新状況が発表された。EDBの日本事務所長チュア・センタット氏の発表によると、既に過去2年間に25社のグローバル企業が、次世代製造技術への投資を行っている。その中にはヤマザキマザックやパナソニック、牧野フライスアジアなど、多くの日本企業が含まれている状況だ。こうした背景には、EDBにおけるパートナー企業との環境づくりが大きな影響を与えている。パートナー企業であるボストンコンサルティンググループの発表では、シンガポールでアジア初となるオペレーション・イノベーション・センター(ICO)の開設が発表された。このセンターは、企業のインダストリー4.0導入を促進するためのもので、人材育成を中心とした「インダストリー4.0アクセラレーター」プログラムがEDBと共に実施される。一方、シーメンスの発表では、EDBの支援によって「デジタライゼーション・ハブ」の開設が明らかになった。このハブは、都市インフラや、製造業、医療などの分野におけるデジタル技術の開発拠点となるもので、インダストリー4.0を導入したい企業に最適なシステムを提供するためのものである。