シンガポールの半導体産業 世界の2倍以上の成長率を誇る
はじめにシンガポール経済開発庁(EDB)の半導体産業局長ピー・ベンコン(PEE Beng Kong)氏から、シンガポールの半導体産業の概況と、今後の成長戦略が発表された。シンガポールのエレクトロニクス産業は、この20年で2倍の規模に成長を遂げている。年間生産高は963億ドルに上り、200社を超える企業が活動している。その成長の背景には、「高付加価値の半導体製造に転換してきた」ことが大きいとピー局長は語っている。
「もともとシンガポールは世界のハードディスクドライブのアッセンブリハブとして知られていました。その後、時代の変遷とともに高付加価値製品の組立にシフトし、現在は200社以上のエレクトロニクス企業がシンガポールに進出しています」。
これによりシンガポールのエレクトロニクス産業は、世界の年平均成長率4.8%に比べ、倍近い8.6%に上っている(1996~2016年)。また、2017年は48.7%、2018年は17.3%の成長率を誇っている。