「すべてを結集させなければならない。私たちは数カ月間それに取り組んでおり、今後も続けていく」と同相は語った。
シンガポールをワクチン輸送のハブとして位置づけることは、苦境に陥った航空業界が緩やかに回復する過程における新たな追い風になると期待されている。
この数ヵ月間、国内の航空貨物業界は新型コロナワクチンを一定の温度に保ちながら安全に輸送するための準備に力を注いできた。
2020年10月、シンガポール民間航空庁(CAAS)とチャンギ空港グループ(CAG)は、この輸送態勢の改善を図るために18社・組織からなるタスクフォースを立ち上げた。
同相によれば、取り組むべき課題の特定とその解決策の検討はワクチンの生産開始前からすでに行われてきた。
「一例として、ファイザー製ワクチンは零下70度で保管する必要があるとわかったとき、ドライアイス生産の検討を始めた」
「そのため、現在SATSは同社の施設で1日当たり4トンのドライアイスを生産できる」
試行を重ねたこの新しい取り組みは、新型コロナワクチン第1便が無事に国内に到着することの保証にも寄与したと、同相は述べた。
同相の話では、この輸送はシンガポール経済開発庁(EDB)、保健省(MOH)をはじめとする複数の組織が関与する共同の取り組みであった。
貨物機でブリュッセルからワクチンを運んだシンガポール航空(SIA)は2020年12月12日、新型コロナウイルスとの闘いにおける重要な節目で同社の役割を果たすことができたのは名誉であると述べた。
同社貨物担当上級副社長のチン・ヤウセン(Chin Yau Seng)氏は、「あの輸送は、新型コロナワクチンの国際輸送・流通という非常に重要な仕事に対してSIAとシンガポールの航空ハブの準備が整っていることを実証するものでもあった」と述べた。
出典:The Straits Times © Singapore Press Holdings Limited. 無断転載を禁ず。「Singapore wants to be hub for Covid-19 vaccine transport, says Ong Ye Kung(2020年12月21日)」の翻訳。エラーは翻訳者自身のものです。