（*本記事は2021年12月初旬に執筆されたものであり、文中のインタビューは2021年11月末に実施しています）シンガポールには多様な文化が混在しているため、新年を迎える方法もまた多様です。多くの人が大晦日には友人や家族同士で集まってお祝いします。1月1日は、大多数のシンガポール人にとっては文化的には特別な日ではありません。しかし、慌ただしい日常から離れて一年を振り返り、新たなスタートを祝う特別な日です。

2021/12/28

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ご存じですか? 「カンプン（Kampung）」とはマレー語で集落を意味し、「カンプン精神（Kampung spirit）」とは、誰もがお互いを気遣うコミュニティ意識のことです

COVID-19によるパンデミック以前のシンガポールでは、様々な方法で新年を迎えていました。繁華街でパーティーをして盛り上がったり、家でカウントダウンパーティーの生放送番組をテレビで見たり、真夜中の花火大会を見られるベストスポットを探したり……。密を避けるためのソーシャルディスタンシングが強化されている昨今、多くの人が、バーチャルな方法や、親しい人と家で一緒に過ごしたりして新しいお祝いの仕方を模索しています。

また、多くのシンガポール人が「カンプン」精神を忘れずに、非営利団体やチャリティー組織でボランティア活動を行い、恵まれない人々のために新年を特別なものにしています。例えば、外出できない高齢者に食事を用意して届けたり、児童養護施設での活動やプログラムを企画したりします。

2021年の新年を迎えた時には、毎年恒例だったマリーナ・ベイ・サンズの大花火大会が中止だったため、私は家族と一緒に家で過ごしながら、寝室の窓からハートランドの11の花火大会のうちの一つを見て過ごしました。2022年のカウントダウンは、家族でボリューム満点の鍋料理を食べ、麻雀を多いに楽しんでからカウントダウンをする予定です。

さて、自分のことはここまでにして、私の友人であるシャフィカ（Syafiqah）、ベネディクト（Benedict）、クリシュナン（Krishnan）がどのように新年を過ごす予定なのか、詳しくご紹介しましょう*。

シャフィカさん（33歳）

私は新年を海外で過ごし、世界中の人々のさまざまな祝い方を体験するのが好きなのですが、今は旅行に行けないので、代わりに友人と一緒に大晦日をボランティアプログラムに参加して恵まれない人たちを助けることに充てています。去年は地元のスープキッチンでボランティアをしましたが、今年は児童養護施設のためのバーチャルパーティーを企画する予定です。

ベネディクトさん（24歳）

パンデミック前には、大晦日といえば、シンガポールのナイトライフの中心地・クラークキーのパブで、友人や見知らぬ人たちと一緒に「オールド・ラング・サイン（「蛍の光」の原曲）」を歌ったことを思い出します。パンデミックの影響で、新年を迎えるための大規模なパーティーや花火大会に出かけることはできませんが、意気消沈はしていません。むしろ、新年を祝うための楽しみ方を工夫するようになりました。今年は、TikTokの@Sumibi_Clubに触発されて、ポータブルグリルを持ってイーストコーストパークに行き、自分たちで屋外BBQをすることにしました。

クリシュナンさん（48歳）

毎年、大晦日には家族が集まって、テレビでカウントダウンの生中継を見るのですが、今年も同様です。今年のメニューは、ピザ、チキンウィング、カレーなどを楽しみます。子供たちはボイドデッキ（シンガポールなど東南アジアによくある、アパートの1階の共用フロア）で線香花火をして遊び、大人たちはお酒を飲みながらこの一年を振り返ります。

著者Edbie（エドビー）について

Edbie（エドビー）は、シンガポールのBRIDGE特派員です。シンガポールの隠れた一面を発見したり、新しい景色や流行、文化を発見したりするのが大好きです。「2022年も素晴らしい年でありますように！」シンガポールについて知りたいことがあればこちらのフォームまたは右のQRコードからご意見をお寄せください。

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