シンガポール経済開発庁の支援のもと、アクセンチュアシンガポールが発表したレポート“Manning the Mission for Advanced Manufacturing”をもとに、シンガポール製造業のインダストリー 4. 0への動きと、今後求められる企業組織と人のあり方についてデータをもとにご紹介しよう。
2020年までにインダストリー4.0が拡大
インダストリー4.0に対応する動きは、2020年までの3年間に開発と導入が加速すると見られている。この調査では、地場メーカーの70%が、インダストリー4.0を組織の効率化や、生産性向上といった、企業競争力を向上させるための柱とみなしていると回答している。また、調査した10社のうち7社は、2020年までにインダストリー4.0の一部の採用に動き始めている。
また、何社かの製造業は、工場のオートメーション化や、ロボットとAI(人工知能)の導入、ビッグデータ解析など、いわゆる自分で考えカイゼンするスマートファクトリーになるためのプロセスを歩み始めている。ちなみに、シンガポールでは既に製造業やソリューションプロバイダーなど25社が先進的な製造技術への戦略的投資に踏み切っている。その中には牧野フライス製作所や三井化学、横河エンジニアリングアジア(横河電機)などの日本企業も含まれる。