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NECの未来のグローバルリーダーを育成する教育プログラム

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NEC Asia Pacificは、NECのアジア大洋州地域の統括本部として、グローバルにビジネスを展開している。NECの行うビジネスは非常に幅広い。サイバーセキュリティや、リテール向けITサービス、通信インフラの構築など、さまざまな国で、多彩なITソリューションを提供している。

また、AIやIoTといった最先端のICTを使い、新たな価値を生み出すこともNECのビジネスの大きな特長だ。スマートシティや、サステナブル農業の実現、ウェアラブルシステムの開発など、社会の中において新たに求められる価値を創造してきている。このように多様な多くのニーズにこたえ、新たな価値を作り出すためには、テクノロジーだけではなく、それを生み出し広げる人材が重要だ。NECはそんな“人財づくり”においてここシンガポールで最先端の取組を行っている。今回は未来のリーダーを育てるNECの人材育成プログラム「タレント・ディベロップメント・プログラム(以下TDP)」についてご紹介しよう。

シンガポール発、未来のリーダーを育成するプログラム

NECが新たに開発した人材育成プログラム「TDP」は、NECとシンガポール経済開発庁(以下EDB)との戦略的なパートナーシップの中から生みだされたものだ。具体的にはEDBが選んだシンガポール新卒者をNECが雇用し、2年間かけて未来のリーダー候補となる人材を育成していく。NEC Asia Pacificの人事部長ジョナサン・タン氏は、このプログラムについてその役割と目的をこう語っている。
「『TDP』では今回26名の新入社員が選ばれました。彼らはジョブローテーション3カ月間の海外研修ののち、2年間かけて6つのビジネスユニットをローテーションしさまざまなビジネスを行います。このプログラムの目的は、NECとこの業界を担う、将来のタレントを育成していくことです。」

 

新卒者が選ばれる理由とは

それではなぜこのプログラムは経験豊富な人材ではなく、新卒者が対象となるのだろうか。「TDP」の担当者ロビンソン氏は選考基準についてこう語る。「基本的に成績などで選ばれるわけではありません。最も重視しているポイントは、NECが大切にしている4つの価値観を基準にしています。それはリーダーシップ、コミュニケーション、やる気、信頼の4つです。この4つの価値観を備えた人かどうかで判断しています。」
また、新卒者を対象としている理由について、ジョナサン氏は「新卒者をこのプログラムに入れることによって、学生たちの持つ新たな視観点や新たなテクノロジー、フレッシュな感性を活用したいと思っています。新卒者は、非常に大きなポテンシャルを秘めている人たちです。将来のNECのリーダー候補になるためには、新卒の時点から育成していき、どんどん成長していけるような機会を提供していくことが重要だと考えています」と語っている。変化が著しいIT分野では時代に対応する新たな感性が最も重要となる。また、社会的な価値を創造するためには、柔軟性があり多様性を受け入れられるリーダーが必要だ。

 

従来の教育プログラムとの違い。NECの経営と文化を実践から学ぶ

「TDP」は、これまでNECが行ってきた一般的な教育プログラムとは何が異なるのだろうか。
「日本で行う教育プログラムは1年間です。1年間のうち最初の6カ月は仕事をしないで勉強を行います。ICTを中心にNECのトータルビジネスを論理的に勉強していく。その後の6カ月間は仕事をしながら学んでいくものです。一方、シンガポールでは違います。6カ月間のジョブローテーションと3カ月間の海外研修を行い、その後、6つのビジネスユニットで実務につきます。ここではマーケティングや人事、会計などコーポレートマネジメントも経験します。2年間のプログラムが終わった時点で、研修生はNECの会社の運営や事業全体を知り尽くすことになるのです」とジョナサン氏は語っている。最大の違いは、その期間や内容もさることながら、NECの事業全体と経営、文化を理解することができる点にある。まさに未来のリーダーを育成するための教育プログラムなのだ。

「自分の可能性を全力で発揮できる、大事な役割を担える人材になりたい」

シャンフィー氏は、NECに入社して4ヵ月、「TDP」に参加する期待の新卒者だ。タイでの海外研修も経験し、現在は、マルチメディアビジネスプラットフォームで、デジタルサイネージのソフトウェア開発を行っている。シャフィー氏は「TDP」で学んだ経験を既に進行中のプロジェクトでも活かし活躍し始めている。
「日本の大手アパレルメーカーの東南アジア初となるグローバル旗艦店の開設プロジェクトに参加させていただきました。そこでは、デジタルサイネージマップでモニターに適切な映像が流れているかどうか、社内での実験から店頭での公開まで一貫して担当させていただきました。また、映像を動かすことができるコンテンツを入れることを提案させていただき、お客様にも喜んでいただくことができました」とシャフィー氏は語る。シャフィー氏は、このプログラムについての自らの思いも語ってくれた。「技術的に成長するのはもちろんですが、一番の目的は人間的に成長することです。いろんなビジネスをローテーションすることで、いろいろな人と出会い、いろいろなスキルを学んでいきたい。また、そこで学んだスキルを自分の後に続く後輩たちにも伝えていきたいと思っています。自分の可能性を全力で発揮できる、大事な役割を担える人材になっていきたい」と今後の抱負についても語っている。

マルチメディアビジネスプラットフォーム シャフィー氏

主力産業一覧

主力産業一覧
  • 「未来の航空宇宙都市」と呼ばれるシンガポールは、130社を超える航空宇宙業界の企業を擁し、アジア最大級で最も多様なエコシステムを誇ります。一流企業や宇宙産業スタートアップ企業をはじめとして成長を続ける企業が拠点を置いています。

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  • シンガポールは、アジア市場への玄関口であり、世界トップクラスの消費者向け企業の多くが、環太平洋の拠点としてシンガポールを活用しています。

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  • シンガポールは、東西のクリエイティブカルチャーが交差する場所であり、拡大を続けるこの地域の消費者基盤へ向けて開かれた扉でもあります。世界的ブランドが、地域統括会社を構えており、トップクラスのクリエイティブな企業がシンガポールを拠点としています。

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  • 今日、主要なガジェットにはシンガポール製の部品が使用されています。エレクトロニクス産業の一流企業は、シンガポールで未来を設計しています。

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  • 精製、オレフィン製造、化学製品製造、ビジネスと革新力が強力に融合するシンガポールは、世界最先端のエネルギーと化学産業のハブに数えられています。100社を超えるグローバル化学企業が主要な事業を当地に構えています。

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  • アジアのデジタルの中心都市として、シンガポールは情報通信技術 (ICT) 企業が選ぶ拠点となっています。世界クラスのインフラ、人材、活気のあるパートナーのエコシステムを提供しています。一流企業と連携して、最先端の技術とソリューションを開発し、シンガポールのビジョンであるスマートネーションと地域および世界の市場を支えています。

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  • アジアの流通のハブとして、当地域内外への世界クラスのコネクティビティを提供します。安全で効率的なロジスティクスと、サプライチェーン管理ハブとしての妥当性を以て、シンガポールは地域の境界を超えた取引と消費に貢献しています。

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  • シンガポールは、医療技術企業がこの地域で成長するための戦略的な拠点です。今日、多くの多国籍医療技術企業がシンガポールを拠点として、地域本社機能や製造、研究開発を行なっています。

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  • 資源豊かなアジアの中心に位置するシンガポールは、農産物、金属、鉱物のグローバルハブです。我が国のビジネス環境は、強力な金融、サプライチェーン管理、技術力を以て、世界をリードする企業を引き付けています。

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  • シンガポールは、アジアでも主要な石油 ・ ガス (O&G) 装置とサービスのハブであり、3,000社を超える海洋・オフショアエンジニアリング (M&OE) の会社があります。世界クラスの機能と優れたコネクティビティは、アジアの強力な成長の可能性に着目する多くの企業をシンガポールに誘引しています。

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  • シンガポールが有する優れた人材、強い生産能力、研究開発のエコシステムは、製薬やバイオテクノロジー企業を誘引しています。企業はシンガポールから世界中の人々に薬を提供し、アジア市場の成長を担っています。

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  • シンガポールの洗練された精密工学(PE)の能力と先進の製造技術で主要分野である高度な製造な地域ハブとしての強みを反映しています。

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  • シンガポールは、プロフェッショナル・サービス企業に最適なハブであり、国際的な労働力と信頼できる規制と枠組みを提供します。

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  • アジアは世界的な都市化のメガトレンドの中心であり、人口集中や公害、環境悪化などの都市問題の軽減を目指して、各国政府はスマートで持続可能なソリューションの開発を推進しています。大企業のいくつかはシンガポールを拠点として、アジアのために持続可能なソリューションを商業化すべく、革新、試行、連携を進めています。

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