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日本とシンガポールをつなぐ情報誌
Industry Case Studies:5Gイノベーションに4000万SGDを投資

シンガポール政府 
5Gイノベーションに4000万SGDを投資

2019年6月27日に行われたS・イスワラン(S・Iswaran)情報通信省大臣の発表によると、
政府は5Gイノベーションを推進するためにまず4000万SGD(約31億9600万円)を投じると約束している。

この資金は来年度予算として、戦略的で力強い成長のポテンシャルとグローバルなビジネスチャンスがあると特定された5Gのユースケースの調査とテストに使用される。
いくつかの基金もまた研究開発プロジェクトに割り当てられており、情報通信メディア開発庁(IMDA)や、シンガポール国立研究財団(NRF)、サイバーセキュリティ庁(CSA)などが5Gサイバーセキュリティに焦点を当てている。

IMDAによると、通信ネットワーク技術など、5G研究の他の分野に更なる研究資金が今後発表される予定だ。
「私たちは単にシステムとネットワークを構築するだけでは満足することはできません」と、スマートネーションイノベーション・ウィーク中のIMDAの「5GSG」イニシアチブの発表の際、同大臣は述べた。

拡大する5Gのエコシステムには、最先端のユースケースの開発におけるイノベーションを促す環境、例えばエコシステムの共有と能力開発を可能にするオープンテストベッドのようなものが必要である。IMDAは、5Gの早期導入トライアルが行われる6つのクラスターの一部として、海事・都市での移動手段、インダストリー4.0、および消費者などに向けたアプリケーションを挙げている。現在、各業界における早期導入トライアルを開始するための公的助成金は、2020年5月31日まで申請が可能だ。
メインボードに登録されている通信プロバイダーのシングデル(Singtel)、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)とジュロン・タウン公社(JTC)の2つの政府機関は、拡張現実(AR)によるプラントオペレータのガイドや、工場での自動誘導車両の追跡といったタスクに5Gを導入する契約をすでに締結している。インダストリー4.0の共同試験は、ジャラン・バハル通りを外れたジュロン地区にあるシンガポール科学技術研究庁(A*STAR)の次世代製造技術のモデル工場で行われる。

一方、最初の5Gのオープンテストベッドは、ワンノース地区にあるIMDAのピクセル施設に設置される。
このピクセル施設は、情報通信メディア産業の発展のために2016年に開設されたもので、来年上半期までにハイテクやメディア関連のスタートアップが5Gアプリケーション(例えば、没入型メディア、ゲーム、およびコンテンツストリーミングなど)を試せるようになる。

最新の5Gの公的資金調達の表明は、同大臣がデジタルインダストリー・シンガポールの合同オフィスを発表した日から開始され、このデジタルインダストリー・シンガポールはこの3年間でシンガポールにおけるテクノロジーセクターの構築と1万人の新たな雇用創出を課された。それとは別に、IMDAの5Gに関する継続的な協議の期限は2019年6月19日に終了する予定であったが、フィードバックを提出するため「企業から政府機関に延長の要望」があったため、瀬戸際になって2019年7月9日に延長された。
IMDAは、2020年までにシンガポールで最初の5Gネットワークが利用可能になると予想しているが、大規模な展開は少なくとも2023年からとなる可能性がある。


※シンガポールドル(SGD)=79.9円、1米ドル(USD)=108.6円(2019年11月7日現在)
出典:ビジネス・タイム

この記事は2019年10月にBRIDGE Singapore Business Newsにて配信しました。

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