開所式はシンガポール貿易産業省のS・イスワラン(S Iswaran)大臣出席のもと、同社CEOのマシュー・ウォーターハウス(Matthew Waterhouse)氏によって行われました。
250万SGD(1億9,750万円)を投資して建設された同施設は、海洋・沖合石油・ガス、エンジニアリング、建設業など幅広い産業による利用を想定しており、今後数年間で、ドバイやカタールなどの中東地域を含む別のロケーションへのビジネス展開も目指しています。
同氏は「インダストリー4.0への経済転換をサポートするシンガポールの戦略的ロケーション、積極的ビジネス支援環境、ハイテク設備、そして付加製造分野に徹底して注力していることから、ここシンガポールにAMCを設立することは当然の選択でした」とコメントし、新施設の開設は地元企業としてエンドツーエンドのメタル3Dプリンティングソリューションの提供に尽力する同社の姿勢を示すものだと語りました。
新施設は、シンガポール政府が先進製造業に23億USD(2,507億円)を投資するRIE(リサーチ・イノベーション・エンタープライズ)2020プログラムの支援を受けています。
同社は国立付加製造イノベーション・クラスター(NAMIC)とシンガポール工科・デザイン大学(SUTD)のデジタルマニュファクチャリング・デザインセンターとの提携契約に加え、シンガポールの研究機関SIMTechとも提携し、レーザー付加製造(LAAM)技術を活用していきます。この技術を活用することで、大型プリントベッドと粉末原料の組み合わせによる大型部品の製造が可能になります。同社は商業生産での応用を通して、AMCにてLAAMプロセスをさらに発展させる予定です。また、NAMICとSUTDが新施設で開発したハイブリッドワイヤアーク付加製造(H-WAAM)の開発も行います。
1シンガポールドル(SGD)=79円、1米ドル(USD)=109円(6月9日現在)