1,100平方メートル以上の広さを誇るイノベーションセンターは、食品・栄養、バイオメディカルサイエンス、バイオエンジニアリング、医療技術など急成長分野を対象としたアジア太平洋の国際研究開発拠点であるバイオポリスに位置しています。
新施設は、米国、アジア、欧州にある既存の研究施設とアプリケーションセンターを補完し、シンガポール科学技術庁(A*STAR)やシンガポール国立大学(NUS)といった顧客、大学、研究機関との連携に活用されます。また、同社の深い専門知識をさらに強化して、食品、栄養、医薬品における顧客のイノベーションをサポートします。
CEOのジャン-マルク・ジルソン(Jean-Marc Gilson)氏は「グローバルに活動するビジネスリーダーとして、現地市場のニーズに合わせてソリューションを適応させる必要性を十分認識しています。国際的な研究能力を拡大することにより、当社製品は世界中の何百万人もの健康に貢献することができると確信しています。新施設では、砂糖代替品、植物タンパク質、医薬品添加物など植物由来原料を使って、アジア地域特有の健康と栄養のニーズに対応する新たな方法を研究します」と語っています。
同氏はシンガポールを選択した理由について「アジア各国との接続性に優れている点から、シンガポールは当社グローバルネットワークの重点となる新施設にとって理想的な場所です。シンガポールの技術者は優れた才能とスキルを持っており、現地チームは大きな影響をもたらしてくれることでしょう。お客様やパートナーと緊密に連携して地域における事業活動をさらに発展させ、今後数年間にわたってアジアへの投資を継続していきたいと考えています」と述べました。
A*STARのリム・チュアンポー(Lim Chuan Poh)長官は「バイオポリスにイノベーションセンターが正式に開所したことをうれしく思います。シンガポールはこれまでに研究開発能力とインフラの強力な基盤を確立したことで現在複数の世界的な大手食品・栄養・製薬企業がR&Dセンターを置いており、アジア内外に向けたイノベーションを推進しています。同社のような有力企業による戦略的拡大は、世界的な研究、イノベーション、企業活動の拠点として、また、価値ある質の高い職の創出を目指した『オープンイノベーション・フレームワーク』に基づく当機関の官民連携戦略に沿った形でシンガポールが評価されている証です」とコメントしています。
シンガポール経済開発庁(EDB)のベー・スワンジン(Beh Swan Gin)長官は「同社の新施設が活気あるシンガポールの消費者ビジネスエコシステムに加わることを歓迎します。この度の投資は、アジア太平洋地域にて成長戦略を展開するグローバル企業にとって、シンガポールが食品・栄養およびヘルスケアの拠点として確固とした地位を築いていることを示しています」と語りました。