シンガポールには同社アジア太平洋地域本社があり、インダストリー4.0の要素を活用した販売、研究開発(R&D)、流通、先進製造業などにおいて2,000人以上の専門スタッフが従事しています。
同社地域本社内に設けられた敷地面積250平方メートルの新施設は、同社にとって同様の施設設立は初となり、スタートアップ企業の製品開発プロセスの迅速化を目指しています。単なる作業スペースの提供に留まらず、シンガポールおよび世界中に点在する同社の技術、専門知識、助言などの支援を年間を通して受ける機会を提供します。同社のエキスパートによる設計案、ビジネス・イノベーション案に関するトレーニングや指導、同社の研究開発(R&D)部門や製造施設の利用、地域の主要パートナーや顧客との連携を提供する予定です。
また同施設では、選出されたスタートアップ企業4社(Ampotech、Plunify、SHADO、XNERGY)が、新興国と先進国両方のさまざまな業界や市場向けの製品を開発します。
同社最高マーケティング責任者のヘルムート・ガッセル(Helmut Gassel)氏は「IoTとビッグデータによってエレクトロニクス市場に新たなプレーヤーがもたらされるとともに、さまざまな分野にわたる強力な連携が必要とされています。同施設は有望なスタートアップ企業パートナーとの連携を図る生きたラボとなると同時に、実世界とデジタル世界を結ぶ新しいアプリケーションの開発を行う予定です」と述べています。
同社アジア太平洋地域社長兼マネージングディレクターのチュア・チーション(Chua Chee Seong)氏は「スタートアップ企業と緊密に協力することで、世界中の技術、パートナーネットワーク、顧客へのアクセスを提供できるだけでなく、知識を交換する機会を得ることもできます」と述べました。
シンガポール経済開発庁(EDB)のリム・コックキアン(Lim Kok Kiang)副次官は「今回の新施設設立は、革新的アイディアの創出と共創の機会を得られる場を実現するパートナーシップを奨励するシンガポールの取り組みの一例です。経済成長を促進する上でイノベーションが果たす役割がますます重要になっています。シンガポールが製造・革新の最先端拠点としての地位を高めることができる新しい連携プラットフォームを創出する上で重要な役割を果たすインフィニオンのような最先端テクノロジー企業を今後もサポートしていきたいと考えています」と語っています。