グローバル企業から選ばれるシンガポール
2017年12月、ドイツ化学品企業のエボニックは、生体医学における付加製造の新たな用途に注力するためにシンガポールに研究開発拠点を構えることを発表しました。同社はヒューレット・パッカードの3Dオープンマテリアル&アプリケーションラボでの取り組みに刺激を受け、生体医学に関する世界有数の官民研究機関や組織を擁するバイオポリスに新施設を置くことを決定しました。
シンガポールはこれらの企業を歓迎し、生体医学の進歩をもたらす連携を積極的に推進しています。2017年7月、シンガポール経済開発庁(EDB)はシンガポール国立大学およびNAMIC(国立付加製造イノベーション・クラスター)と提携し、1,320万SGD(10億6,920万円)を投じて生体医学専門施設を設立しました。
生体医学業界に最適なロケーション
2018年に、シンガポールはこの新興技術の発展を祝うさまざまなイベントを予定しています。2月にはシンガポール製造業者連盟がインサイド3Dプリンティング・カンファレンス&エキスポを開催し、メーカー向けに最新3Dプリンティング技術のセミナーや展示を行いました。また8月に行われる、医療における3Dプリンティングおよびバイオプリンティングに関する2018年年次会議の開催地にシンガポールが選ばれています。この会議では、世界各国からバイオエンジニアリングの専門家が結集し、付加製造への生体医療応用に関する最新動向について議論が行われます。
シンガポールは、革新的研究を推進しこの業界でのグローバルリーダーを輩出できる世界水準のエコシステムを確立することが重要だと認識しています。また、業界リーダー、革新的研究者、先見的な政策立案者らが協力して専門知識を共有しています。
高速インターネット接続、独自の研究エコシステム、イノベーションへの確固たる取り組み。これらの要素が、シンガポールが世界でもっとも優れたデジタル人材を擁する所以です。ますます多くの企業が、イノベーションを促進してアジア内外で事業を拡大する上で、これらの特長を持つシンガポールが最適なデジタル研究拠点となることを認識しています。
出典:シンガポール経済開発庁(EDB)
https://www.edb.gov.sg
1シンガポールドル(SGD)=81円(2018年3月22日現在)