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アジア最大のイノベーションイベントがシンガポールで開催 世界100カ国からスタートアップが集結

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シンガポールは今やアジアにおけるイノベーションの一大創出拠点だ。グローバル・イノベーション指数(米コーネル大学、仏ビジネススクールのインシアード、世界知的所有権機関が各国のイノベーションの能力や成果を評価した指数)では、2018年に続きアジアで第1位になり、スタートアップから大企業まで数多くの企業が進出している。そのような中6月27日から28日に、東南アジアで最大のイノベーションイベントInnovfest Unbound 2019がマリーナベイサンズで開催された。本イベントでは日本からも多くのスタートアップが登場している。

アジア最大のイノベーションイベントに日本のスタートアップが登場

Innovfest Unbound 2019では、3日間で100か国以上18,000人を超える起業家や投資家、企業、ハイテクスタートアップが集結した。日本からはJETROが設置した「Japan Pavilion」に24社のスタートアップ企業、2社の日系大企業が出展を行った。今回JETROと日本企業が出展を行ったのは、経済産業省、NEDO、JETRO等によるスタートアップ企業の育成支援プログラム「J-Startup」の活動の一環。現在日本では約1万社を超えるスタートアップ企業が存在するがグローバルに活躍できる企業はほんの一握りしか存在しない。「J-Startup」はそんな1万社の中から厳選したスタートアップ企業を育成し、官民によるさまざまな支援を行うもの。具体的なビジョンとして、2023年までに、非上場スタートアップ(ユニコーン)および上場スタートアップを含む、企業価値または時価総額が10億ドル以上の企業を20社創出することを目標としている。

シンガポールはスタートアップが成長する絶好の場

5年目を迎えるInnovfest Unboundへの出展は、事業拡大を望むスタートアップにとっては格好の場である。そしてスタートアップがグローバルに展開するための最初の足掛かりといってもいい。会場にはベンチャーキャピタルやエンジェル投資家など資金面のバックアップを行う投資家にはじまり、アクセラレーターやインキュベーターなど、スタートアップを支援するさまざまな人が訪れる。また、企業の研究開発部門や研究機関などR&Dに関わる人間も来場するため、ビジネスの拡大だけではなく共同研究や連携の可能性も広がる。特にイベントの主催者としてシンガポール国立大学(NUS)が参画しており、シンガポールのスマートネーション構想を実現するためにデータサイエンスやサイバーセキュリティにフォーカスし、研究機関やスタートアップ、企業などと連携を行っている。また、シンガポール国立大学の起業家部門であるNUS Enterpriseも本イベントの主催者となっており、起業家育成のためのサポートや、各業界とのパートナシップなどグローバルな連携を促進している。このようにシンガポールは、政府を中心に「イノベーションを創出するエコシステム」を作ることに力を入れており、シンガポールを基点にグローバルに展開しようとするスタートアップにとっては格好の環境が整っているといってもいいだろう。

シンガポールでビジネスを成長させる日本のスタートアップ

実際、今回出展した日本のスタートアップのうち、9社はシンガポールにオフィスを構えており、既にビジネスを成長させている。例えば、自律型移動ロボットなどの開発を行うDoog International Pte Ltdの無人搬送車(AGV)は食品配送などの目的でチャンギ空港に導入されている。同社のAGVが導入されることで、1人のスタッフが1度に複数の食品台車を輸送できるようになり、生産性の向上に貢献している。また、ABEJA、Inc.は、シンガポールの地下鉄やバス、タクシーなどの公共交通機関を運営する企業SMRTと共同で、ディープラーニングを活用した公共交通機関向けの安全管理の研究開発を開始している。更に、シンガポールにグローバルヘッドクオーターを置き広告ビジネスを展開するフリークアウトグループは、IoTデジタルサイネージを手掛けるIRISを通じて東南アジアの巨大配車サービスGrabと共同で、車載型の新世代デジタル・サイネージのトライアル配信を開始した。

シンガポールでイノベーションを起こしグローバルに展開

上記でご紹介した日本のスタートアップ以外に、世界各国の企業が新たなビジネスをシンガポールで展開することに積極的になっている。それはシンガポールの堅牢なビジネス支援制度とエコシステムの存在が大きい。更に、シンガポールでビジネスを展開するもう一つのメリットは、地域や世界市場へのアクセスの良さだ。シンガポールは、世界のGDPの約60%以上を超える24の国と自由貿易協定(FTA)や経済連携協定を締結している。シンガポールには世界各地の人々からなる多様な文化が育まれており、企業はシンガポールをビジネスモデルのテストベッドとして活用することができる。シンガポールで新たなビジネスを立ち上げ、素早くグローバルに展開することがスタートアップの更なる成長を促進し、イノベーションを創出することに繋がっていく。

主力産業一覧

主力産業一覧
  • 「未来の航空宇宙都市」と呼ばれるシンガポールは、130社を超える航空宇宙業界の企業を擁し、アジア最大級で最も多様なエコシステムを誇ります。一流企業や宇宙産業スタートアップ企業をはじめとして成長を続ける企業が拠点を置いています。

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  • シンガポールは、アジア市場への玄関口であり、世界トップクラスの消費者向け企業の多くが、環太平洋の拠点としてシンガポールを活用しています。

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  • シンガポールは、東西のクリエイティブカルチャーが交差する場所であり、拡大を続けるこの地域の消費者基盤へ向けて開かれた扉でもあります。世界的ブランドが、地域統括会社を構えており、トップクラスのクリエイティブな企業がシンガポールを拠点としています。

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  • 今日、主要なガジェットにはシンガポール製の部品が使用されています。エレクトロニクス産業の一流企業は、シンガポールで未来を設計しています。

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  • 精製、オレフィン製造、化学製品製造、ビジネスと革新力が強力に融合するシンガポールは、世界最先端のエネルギーと化学産業のハブに数えられています。100社を超えるグローバル化学企業が主要な事業を当地に構えています。

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  • アジアのデジタルの中心都市として、シンガポールは情報通信技術 (ICT) 企業が選ぶ拠点となっています。世界クラスのインフラ、人材、活気のあるパートナーのエコシステムを提供しています。一流企業と連携して、最先端の技術とソリューションを開発し、シンガポールのビジョンであるスマートネーションと地域および世界の市場を支えています。

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  • アジアの流通のハブとして、当地域内外への世界クラスのコネクティビティを提供します。安全で効率的なロジスティクスと、サプライチェーン管理ハブとしての妥当性を以て、シンガポールは地域の境界を超えた取引と消費に貢献しています。

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  • シンガポールは、医療技術企業がこの地域で成長するための戦略的な拠点です。今日、多くの多国籍医療技術企業がシンガポールを拠点として、地域本社機能や製造、研究開発を行なっています。

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  • 資源豊かなアジアの中心に位置するシンガポールは、農産物、金属、鉱物のグローバルハブです。我が国のビジネス環境は、強力な金融、サプライチェーン管理、技術力を以て、世界をリードする企業を引き付けています。

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  • シンガポールは、アジアでも主要な石油 ・ ガス (O&G) 装置とサービスのハブであり、3,000社を超える海洋・オフショアエンジニアリング (M&OE) の会社があります。世界クラスの機能と優れたコネクティビティは、アジアの強力な成長の可能性に着目する多くの企業をシンガポールに誘引しています。

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  • シンガポールが有する優れた人材、強い生産能力、研究開発のエコシステムは、製薬やバイオテクノロジー企業を誘引しています。企業はシンガポールから世界中の人々に薬を提供し、アジア市場の成長を担っています。

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  • シンガポールの洗練された精密工学(PE)の能力と先進の製造技術で主要分野である高度な製造な地域ハブとしての強みを反映しています。

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  • シンガポールは、プロフェッショナル・サービス企業に最適なハブであり、国際的な労働力と信頼できる規制と枠組みを提供します。

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  • アジアは世界的な都市化のメガトレンドの中心であり、人口集中や公害、環境悪化などの都市問題の軽減を目指して、各国政府はスマートで持続可能なソリューションの開発を推進しています。大企業のいくつかはシンガポールを拠点として、アジアのために持続可能なソリューションを商業化すべく、革新、試行、連携を進めています。

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