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大きな夢を抱く小さな都市国家

ビジネスでより良い世界を

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シンガポールには、単なる経済活動ではなく、より良い明日への原動力となるビジネスがいくつも存在する。ここでは、そうした “人と地球に優しいビジネス”に取り組む企業をシリーズで紹介する。

シンガポールが推進する「Business for Good」

温暖化やエネルギー問題など世界が数々の壁に直面するいま、シンガポールは人と地球に優しい世界を創造していくために、持続可能な発展を生み出すイノベーションを推進するなど、利益と目的とのバランスが取れたビジネスを支援することに力を注いでいる。

そこでこのページでは、シンガポールと連携して、そうした「ビジネスでより良い世界を目指す取り組み」に励む企業を紹介。今回は、より良い世界を築くことに貢献するビジネスジャンルのなかでも、「Harvest for the Future(未来へつなぐ収穫)」の舞台で活躍するAquaEasyを取り上げる。

AIoTソリューションの開発で持続可能なエビ養殖を実現~AquaEasy共同創業者兼製品責任者 ソメシュ・クマール(Somesh Kumar)氏~

これまで長年続けられてきた乱獲や、気候変動による海水温の上昇などの影響で、水産資源の枯渇が世界規模で深刻化しています。さらに、世界人口の増加により食料需要が急速に増大し、特にタンパク質は、将来、供給不足に陥るのではないかと懸念されている状況です。

そこで私たちAquaEasyは、タンパク質を豊富に含み、アジアで最も多く生産されているエビの養殖に着目。その生産性を高めてより安定的な養殖生産を行うことを支援するAIoTソリューションの開発で、タンパク質不足や水産資源の課題に取り組んでいます。

エビの養殖はリスクが高いビジネスです。というのも、エビは病気にかかりやすく、養殖中の疾病で産出量の40%ほどが失われることもあるからです。

そうした被害を防ぎ、リスクを低減するためには、水質や水温、餌やりなどの生育環境を良好に保つことが非常に重要です。ところが、水中がどういう状態なのかを把握し続けることは簡単ではなく、生育環境の管理は多くの場合、勘や経験を頼りに曖昧な基準で行われてきました。

その水質管理、食欲に応じたエビの餌付けといった中核的な問題を解決するのが、私たちのAI oTソリューションです。この製品は、産業規模の技術ソリューションの構築や商業化に関して数十年の経験を持つ専門家チームによって自社開発されました。

これには高性能センサーが搭載され、活用により収獲量が最大で30%増え、収益性も大幅に向上。顧客へのアンケートによると、エビの成長が早まったとの報告もあります。養殖を“芸術”から“科学”に変えるこのソリューションは、シンガポールのほか、いまではインドネシア、ベトナムなどにも広まっています。

そんなAquaEasyを起業する前、私は、銀行や決済に関する技術開発などを10年以上行ってきました。そのころ私が携わった製品はどれも大企業向けに作られたものでしたが、AquaEasyの製品はもっと一人ひとりの生活に関わるもので、養殖で生計を立てる人たちの暮らしにいい影響を与え得る取り組みです。そうしたAquaEasyの事業に強く惹かれ、すぐにメンバーに加わりたいと思いました。

そして共同創業者兼製品責任者として入社し、製品ビジョンの確立、製品の設計・開発、さらに製品に革新を起こすプロダクトイノベーションのための戦略立案などを担当。顧客が収獲を成功させたと耳にするたびに、仕事に誇りを感じています。

持続可能な養殖を実現することで養殖業の変革を促すAquaEasyが、シンガポールの養殖業者と協力して次に取り組むのは、1平方メートルあたりのエビ収獲量の世界記録更新を目指す野心的なプロジェクトです。これからも私たちは技術を磨いてエビ養殖の生産性を向上させ、乱獲から海洋を守りながら世界のタンパク質需要を満たし、水産資源の枯渇を防ぐことに貢献していきます。

写真:AquaEasy
写真:AquaEasy

ビジネスを展開するうえでのシンガポールとの関わり

シンガポールはビジネス環境がとりわけ優れています。そのため、世界の養殖エビを大量に生産するアジアで事業をしようと考えたときに、AquaEasyの本社設置場所としてシンガポールを選ぶのは当然のことでした。

また弊社は、ボッシュのコーポレートベンチャー向けの起業支援の枠組み・GROWと、EDBによるコーポレートベンチャー育成部門・EDB New Venturesの連携により設立されたベンチャー企業です。

そうした経緯もあって、ボッシュとEDBから手厚い支援を受けることができました。例えば、私たちベンチャー企業ではアクセスできないような主要な水産養殖関係者を紹介してくれたり、人材採用に関する情報や、事業を成長させるための戦略的なアドバイスまで提供してくれたのです。

そして、シンガポールは1965年に独立して以来、安定した政治や金融環境、教育への注力といった経済成長の種をまき、大きな発展を遂げてきた国です。その成功の物語から学ぶことはたくさんあり、私たちのビジネスにも大きな影響を与えています。

その他パートナー企業による、より良い明日のための取り組みはこちらから。

https://www.edb.gov.sg/ja/business-for-good.html

ソメシュ・クマール(Somesh Kumar)氏 AquaEasy 共同創業者兼製品責任者

主力産業一覧

主力産業一覧
  • 「未来の航空宇宙都市」と呼ばれるシンガポールは、130社を超える航空宇宙業界の企業を擁し、アジア最大級で最も多様なエコシステムを誇ります。一流企業や宇宙産業スタートアップ企業をはじめとして成長を続ける企業が拠点を置いています。

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  • シンガポールは、アジア市場への玄関口であり、世界トップクラスの消費者向け企業の多くが、環太平洋の拠点としてシンガポールを活用しています。

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  • シンガポールは、東西のクリエイティブカルチャーが交差する場所であり、拡大を続けるこの地域の消費者基盤へ向けて開かれた扉でもあります。世界的ブランドが、地域統括会社を構えており、トップクラスのクリエイティブな企業がシンガポールを拠点としています。

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  • 今日、主要なガジェットにはシンガポール製の部品が使用されています。エレクトロニクス産業の一流企業は、シンガポールで未来を設計しています。

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  • 精製、オレフィン製造、化学製品製造、ビジネスと革新力が強力に融合するシンガポールは、世界最先端のエネルギーと化学産業のハブに数えられています。100社を超えるグローバル化学企業が主要な事業を当地に構えています。

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  • アジアのデジタルの中心都市として、シンガポールは情報通信技術 (ICT) 企業が選ぶ拠点となっています。世界クラスのインフラ、人材、活気のあるパートナーのエコシステムを提供しています。一流企業と連携して、最先端の技術とソリューションを開発し、シンガポールのビジョンであるスマートネーションと地域および世界の市場を支えています。

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  • アジアの流通のハブとして、当地域内外への世界クラスのコネクティビティを提供します。安全で効率的なロジスティクスと、サプライチェーン管理ハブとしての妥当性を以て、シンガポールは地域の境界を超えた取引と消費に貢献しています。

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  • シンガポールは、医療技術企業がこの地域で成長するための戦略的な拠点です。今日、多くの多国籍医療技術企業がシンガポールを拠点として、地域本社機能や製造、研究開発を行なっています。

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  • 資源豊かなアジアの中心に位置するシンガポールは、農産物、金属、鉱物のグローバルハブです。我が国のビジネス環境は、強力な金融、サプライチェーン管理、技術力を以て、世界をリードする企業を引き付けています。

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  • シンガポールは、アジアでも主要な石油 ・ ガス (O&G) 装置とサービスのハブであり、3,000社を超える海洋・オフショアエンジニアリング (M&OE) の会社があります。世界クラスの機能と優れたコネクティビティは、アジアの強力な成長の可能性に着目する多くの企業をシンガポールに誘引しています。

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  • シンガポールが有する優れた人材、強い生産能力、研究開発のエコシステムは、製薬やバイオテクノロジー企業を誘引しています。企業はシンガポールから世界中の人々に薬を提供し、アジア市場の成長を担っています。

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  • シンガポールの洗練された精密工学(PE)の能力と先進の製造技術で主要分野である高度な製造な地域ハブとしての強みを反映しています。

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  • シンガポールは、プロフェッショナル・サービス企業に最適なハブであり、国際的な労働力と信頼できる規制と枠組みを提供します。

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  • アジアは世界的な都市化のメガトレンドの中心であり、人口集中や公害、環境悪化などの都市問題の軽減を目指して、各国政府はスマートで持続可能なソリューションの開発を推進しています。大企業のいくつかはシンガポールを拠点として、アジアのために持続可能なソリューションを商業化すべく、革新、試行、連携を進めています。

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