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シンガポール:インサイド・アウト デジタル時代の文化を生み出すコラボレーション

Cultural Exchange

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シンガポール:インサイド・アウトは、シンガポール政府観光局が主催する現代アートの一大イベントだ。各国のクリエイターと様々なコラボレーションが行われるアート・エキシビジョンで、2015にはニューヨーク、ロンドン、北京で開催された。今回はその第二弾として、「ハイパーシティ」をテーマに東京で開催された。

シンガポールと東京は、ともに先進技術を取り入れた“ハイパーシティ”として知られ、デジタル化が進む都市の中において、文化がどのようなものを生み出すのかを、両国のさまざまなアーティストが多彩な表現で行っている。

デジタル化時代の都市「ハイパーシティ」を多彩なアーティストが表現

シンガポール:インサイド・アウトは、8月25日から27日の3日間、東京表参道のバンクギャラリーで開催された。バンクギャラリーでの展示は、今回のテーマである「ハイパーシティ」を3つのチャプターから表現している。クリエイティブディレクターは、フォーブス・アジア版「30 under 30(アジアで活躍する30歳未満の30人)」に選出されたクララ・イー(Clara Yee)氏が、空間照明は、2016年DSA日本空間デザイン賞を受賞した照明デザイナー矢野大輔氏が務めた。
チャプター1では、「都市の印象」というテーマで都市のありふれた風景が、日常の体験という視点から表現された。この展示ではアーティストによるコラボレーションが行われ、例えば、シンガポールのデザイン界で最高峰ともいえる「プレジデント・デザイン賞」を受賞したスーパーママと、DIY家具メーカーの石巻工房によるコラボレーションや、シンガポールを代表するサウンドアーティスト、ズル・マハムードとミラノ万博日本館の装花展示を行った木村貴史による音と花による作品が登場した。チャプター2では、「変わりゆく都市」をテーマに、デジタル化によって急速に変化する、シンガポールと日本の都市を複数のアーティストが表現を行った。そしてチャプター3では「ハイパーリアルシティ」をテーマに、記憶や光、空間といった要素を融合した展示が行われた。この3つのチャプターは、バンクギャラリーの各フロアを使い、アート、ファッション、音楽、映像など多彩な方法で展示が行われ、トークイベントやワークショップ、パネルディスカッションなど、シンガポールと日本のアーティストによるさまざまなコラボレーションが行われた。

“食”のコラボレーション。ダイニングパートナーイベントも開催

シンガポール:インサイド・アウトは、会場以外の場所においても、パートナーイベントが開催されている。特に“食”の分野においても、両国を代表する代表的な食べ物でコラボレーションが数多く実現した。このダイニングパートナーイベントでは、期間限定や数量限定で、実際にお店で提供された。例えば、博多豚骨ラーメンの一風堂と、シンガポールの名物、チキンライスの名店Chatterboxとのコラボレーションでは、ラクサ豚骨ラーメンとチキンライスのセットメニューが登場した。またシンガポールのソウルフードと言われる海南鶏飯と天丼のコラボレーションが、天丼チェーンの天丼てんやと、海南鶏飯専門店「威南記」によって実現している。更に、シンガポールで10店舗以上を展開するラーメンけいすけでは、シンガポールで最もポピュラーな料理の一つ「バクテー」からインスピレーションを受けた「バクテーラーメン」を都内3店舗で提供した。こうしたB級グルメ以外にも、アジアのベストレストラン50(2017年)で23位となった、シンガポールの「コーナー・ハウス」のポップアップ店が期間限定で登場し、「フレンチの鉄人」として知られるシェフ坂井宏行シェフなどと最先端フレンチの饗宴を行った。

デザインとアートのイベントも開催

アートとデザインの領域でもシンガポールと日本のパートナーイベントが行われた。アートの分野では、紙と印刷のアートな実験が行われ、日本の現代アーティストとして知られる束芋氏や金氏徹平氏の作品が展示された。この作品は、アジアにおける現代美術の最先端の1つとして知られ、クリエイティブワークショップや現代アートギャラリーを提供するシンガポール・タイラー・プリント・インスティテュート(STPI)とのコラボレーションによって生み出されたものである。またデザインの分野では、パルコシンガポールとシンガポール政府観光局とのプロデュースにより、シンガポールを代表するブランドのプロダクトを集めたポップアップストアが南青山に登場し、ファッションからアクセサリまで様々な製品が期間限定で販売された。

デジタル時代の文化を生み出す可能性

シンガポールはデジタル化の分野において、世界の最先端を行く国だ。また東京もデジタルアートの分野において、さまざまな試みが行われている都市である。シンガポール:インサイド・アウトはこの両者が持つ二つのデジタルという特性を“ハイパーシティ”というコンセプトのもと、どう文化が変わるのか、どう生活が変わっていくのかをアートを通して表現したイベントだ。その範囲は空間や音、映像、食、プロダクトまで、あらゆる分野に及ぶ。国境を越えたクリエイターたちによるコラボレーションが、デジタル化時代の新たな文化を生み出すかもしれない。

主力産業一覧

主力産業一覧
  • 「未来の航空宇宙都市」と呼ばれるシンガポールは、130社を超える航空宇宙業界の企業を擁し、アジア最大級で最も多様なエコシステムを誇ります。一流企業や宇宙産業スタートアップ企業をはじめとして成長を続ける企業が拠点を置いています。

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  • シンガポールは、アジア市場への玄関口であり、世界トップクラスの消費者向け企業の多くが、環太平洋の拠点としてシンガポールを活用しています。

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  • シンガポールは、東西のクリエイティブカルチャーが交差する場所であり、拡大を続けるこの地域の消費者基盤へ向けて開かれた扉でもあります。世界的ブランドが、地域統括会社を構えており、トップクラスのクリエイティブな企業がシンガポールを拠点としています。

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  • 今日、主要なガジェットにはシンガポール製の部品が使用されています。エレクトロニクス産業の一流企業は、シンガポールで未来を設計しています。

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  • 精製、オレフィン製造、化学製品製造、ビジネスと革新力が強力に融合するシンガポールは、世界最先端のエネルギーと化学産業のハブに数えられています。100社を超えるグローバル化学企業が主要な事業を当地に構えています。

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  • アジアのデジタルの中心都市として、シンガポールは情報通信技術 (ICT) 企業が選ぶ拠点となっています。世界クラスのインフラ、人材、活気のあるパートナーのエコシステムを提供しています。一流企業と連携して、最先端の技術とソリューションを開発し、シンガポールのビジョンであるスマートネーションと地域および世界の市場を支えています。

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  • アジアの流通のハブとして、当地域内外への世界クラスのコネクティビティを提供します。安全で効率的なロジスティクスと、サプライチェーン管理ハブとしての妥当性を以て、シンガポールは地域の境界を超えた取引と消費に貢献しています。

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  • シンガポールは、医療技術企業がこの地域で成長するための戦略的な拠点です。今日、多くの多国籍医療技術企業がシンガポールを拠点として、地域本社機能や製造、研究開発を行なっています。

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  • 資源豊かなアジアの中心に位置するシンガポールは、農産物、金属、鉱物のグローバルハブです。我が国のビジネス環境は、強力な金融、サプライチェーン管理、技術力を以て、世界をリードする企業を引き付けています。

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  • シンガポールは、アジアでも主要な石油 ・ ガス (O&G) 装置とサービスのハブであり、3,000社を超える海洋・オフショアエンジニアリング (M&OE) の会社があります。世界クラスの機能と優れたコネクティビティは、アジアの強力な成長の可能性に着目する多くの企業をシンガポールに誘引しています。

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  • シンガポールが有する優れた人材、強い生産能力、研究開発のエコシステムは、製薬やバイオテクノロジー企業を誘引しています。企業はシンガポールから世界中の人々に薬を提供し、アジア市場の成長を担っています。

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  • シンガポールの洗練された精密工学(PE)の能力と先進の製造技術で主要分野である高度な製造な地域ハブとしての強みを反映しています。

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  • シンガポールは、プロフェッショナル・サービス企業に最適なハブであり、国際的な労働力と信頼できる規制と枠組みを提供します。

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  • アジアは世界的な都市化のメガトレンドの中心であり、人口集中や公害、環境悪化などの都市問題の軽減を目指して、各国政府はスマートで持続可能なソリューションの開発を推進しています。大企業のいくつかはシンガポールを拠点として、アジアのために持続可能なソリューションを商業化すべく、革新、試行、連携を進めています。

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