シンガポールを拠点とする同社は、政府系投資会社のテマセク・ホールディングス(Temasek Holdings)とロジスティクスの巨大企業、キューネ・アンド・ナーゲル(Kuehne + Nagel)とのジョイントベンチャーだ。
「サプライチェーン・ロジスティク分野に創造的破壊(disruption)をもたらすようなスタートアップが続々と誕生している」と同氏は述べ、それらの企業は新たなテクノロジーとビジネスモデルを活用して成長できると付け加えた。
さらに同氏は「従来型ビジネス、テクノロジー分野、そしてスタートアップの溝を埋めるのは私たちのような組織」であると言い、次のように語った。
「いかにして創造的破壊をもたらすかに加え、サプライチェーン分野を活用しそこで成長する術 ― 競争であれ、既存企業との協働であれ ― をスタートアップが理解するのを助けるために、私たちがパートナーグループをキュレーションする」
同社のパートナーには、シンガポール経済開発庁(EDB)の投資部門であるEDBIや、港湾管理会社のPSAインターナショナル(PSA International)のベンチャーキャピタル部門のPSAアンボックスト(PSA unboXed)などが含まれる。
同社はとりわけアセアン、米国西海岸、英国、インドで強力なパートナーシップを築き、それらの地域で機会を探求しているが、それらの市場のみに注力しているわけではないと同氏は述べた。
今回の新ファンドはグローバルなサプライチェーン・ロジスティクス業界のみを対象とする数少ないファンドの一つであると、同氏は述べた。
「資本と成長という両視点からこの分野全体への関心が高いので、このファンドによって私たちは興味深いポジションを手に入れると思う。“サプライチェーン・ロジスティクス業界”を熟知し同分野の成長を支援するという、ユニークなポジションだ」と同氏は付け加えた。
5,000万USD(約55億円)の同ファンドは第1四半期に締め切られた。
出典:ストレーツタイムズ