アレン・シム氏は、チームコミュニケーションとコラボレーションのプラットフォームであるSlackを手がけていたスラック・テクノロジーズの、最初の従業員20人のうちの1人だった。2021年8月までCFOを務め、グローバルオペレーションや会計など財務管理戦略を統括。現在はシンガポールおよび東南アジアの新興企業へのアドバイスや、起業して間もない企業に出資するエンジェル投資に注力している。
Q:現在の活動について、詳しく教えてください。
私はシンガポールや東南アジアで、創業間もない民間テクノロジー企業の顧問業務に力を入れるために、Anderson Point Consultingを立ち上げました。アメリカのソフトウェア大手のセールスフォースによるスラック・テクノロジーズの買収が、自然と私に転機をもたらしたのでした。
安全で安定した環境と、成長するテック・エコシステムを重視していた私たち家族にとって、シンガポールは最も魅力的な選択肢となりました。そこで、2021年7月にシンガポールに移住しました。
現在私は、あらゆる業界のさまざまな成長ステージにある企業を対象に、起業家や経営幹部にアドバイスやコーチングを行い、複数の企業で取締役を務めています。そして、そうした取り組みの一環として、企業への直接投資も行っています。