Press Release
15 May 2023
シンガポール経済開発庁(EDB)は、2023年4月-9月期の製造業景況感を発表。中国の経済活動の再開に伴う需要回復などによる経営改善への期待から、改善予測が悪化予測を上回りました。
2023/05/15
以下は、EDBの英文リリース原文の一部を抄訳したものです。
2023年4月‐9月期景況感(1月‐3月期比)
製造業の景況感1は、中国における「ゼロコロナ」政策解除による経済活動の再開に伴い、需要の回復と在庫レベルの正常化が今後6カ月の経営改善をもたらすことへの期待から、業況改善の予測が悪化の予測を上回った。ただし、サプライチェーンの課題は緩和されたものの、事業コストは上昇しているため、業況が改善すると予測した企業が12%であるのに対し、悪化の予測は10%となった。2023年4月から9月までの正味加重残高指数は、2023年第1四半期(1~3月)と比較してプラス2%となり、1年ぶりに悪化から反転し、改善傾向を示した。
業種別は以下の通り:
4 月‐6 月期生産高予測(1 月‐3 月期比)
エレクトロニクスと化学を除く全ての部門が 2023 年第 1 四半期比で増産を予測しており、全体ではプラス 1%、3 四半期振りの増産予測となった。
業種別は以下の通り:
英文リリースはこちらからダウンロードしていただけます:
https://www.edb.gov.sg/en/about-edb/media-releases-publications/business-expectations.html
1 調査対象417社の内、90%が回答。指数は、直前四半期の実際の業績と比較した向こう半年の業況対する回答、「改善する」「変わらない」「悪化する」の加重割合の差で、プラスは改善傾向、マイナスは悪化傾向を示す。
シンガポール経済開発庁(EDB)とは
EDBは1961年に設立された貿易産業省傘下の政府機関で、シンガポールの産業育成、投資誘致を担っています。「外資系企業誘致のワンストップセンター」として、海外20カ所以上に事務所を持ち、外国企業に投資先としてのシンガポールの情報を提供するだけでなく、世界の経済、技術、市場動向を把握することで、シンガポールで競争力を持ちえる産業や分野を育成するための経済戦略を立案しています。日本には、東京に事務所を構え、日本企業のシンガポール投資をサポートしています。
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15 May 2023