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大きな夢を抱く小さな都市国家シンガポール、 「Business for Good ~ビジネスで、より良い世界を~」を提唱

シンガポール経済開発庁(EDB)は、グローバルキャンペーン「Business for Good~ビジネスで、より良い世界を~」を開始。世界中の企業と共により良い世界を作ることを目指します。

2021/11/29

シンガポール-2021年11月29日‐シンガポール経済開発庁(EDB)は、社会的意義を強く意識しているビジネスパートナー誘致を目的としたグローバルキャンペーン「Business for Good ~ビジネスで、より良い世界を~」を開始いたしました。

アジアのハブとして、シンガポールは、様々な困難を乗り越え、地域または世界の共通の目的である「より良い世界」を創造し、共通の利益をもたらすソリューションを導くための変革を推進してきました。

本キャンペーンは、以下の5つの分野において、パーパス・ドリブンなイノベーションを起こすことができる世界中の企業とのパートナーシップを通して、ポジティブな変化により、今日の問題を解決し、確かな未来を創ることを目的としています。

  1. 食物の提供:アグリフード
  2. ヘルスケアの未来を構築:医療R&D、メッドテック、ウェルネステック
  3. ヘルスケアの未来を構築:医療R&D、メッドテック、ウェルネステック持続可能な社会の創出:エコシステム/廃棄物管理、エコエネルギー/サーキュラー・エコノミー、エネルギー適応
  4. モビリティ技術の提供:アーバンモビリティのインフラ、共有経済の展開
  5. ITの力で格差を解消:フィンテック、エデュテック、AI

注:各分野の概要を一部抜粋。

なぜこのタイミングか:

COVID-19は、世界が未来を再考し、再建する機会をもたらしました。

EDBの副次官のMelissa Ow(メリッサ・オウ)は、「国際的なビジネスハブとしてのシンガポールの強みは、信頼に基づく開放性、革新性、パートナーシップに基づいています。 本キャンペーンは、先の見えない状況においても、より良い世界を構築するためにパートナー企業と協力しながら、この精神を貫いていきます。また、このパンデミックを乗り越えることで、不利な形勢の中でも、共通の目的のためにイノベーションを生み出す、レジリエンスを強化することがさらに重要になります」と述べています。

シンガポールでは、関連する政府機関と連携して、大手企業からスタートアップ企業に至るまで数多くの企業をサポートし、次世代のために今日の課題を解決する、イノベーション・ベースのソリューションを追及してきました。代表的な事例には次のようなものがあります:

Shiok Meats(シオックミーツ):世界で初めて培養ロブスターを販売した、細胞農業技術を用いてエビ、カニ、ロブスターといった甲殻類の幹細胞から持続可能なシーフードを生産するシンガポールのスタートアップ。

Shiok Meatsは、すでに緊迫している世界の食糧供給に新たな代替タンパク製品を提供していきたいと考え、2023年の新製品発売目標に向け、シンガポールに初となる最新技術を備えた生産施設の建設を計画しています。

Grab(グラブ):シンガポールを拠点にデリバリー、モビリティ、デジタル金融サービス部門にまたがって事業を展開するシンガポールの企業。「テクノロジー企業は利益を出しつつ持続可能なインパクトを生み出すことができる」という「Grab For Good(グラブ・フォー・グッド)」イニシアチブの下、Mastercard、Microsoftなどの協力を得て、累計で170万人にデジタル経済で成功するためのトレーニングプログラムを実施。中小企業や新進の起業家、地域の成長や業績の改善を支援しています。同社はまた、より包摂的な世界の構築にも取り組んでおり、多様な人材を受け入れる雇用方針の推進・支援を常に行っています。

その他の事例はビデオをご参照ください:https://youtu.be/-1i59JMG5ZE
 

ではなぜシンガポールなのか:

シンガポールは、独立当初から、ソーシャル・インクルージョン、環境保護と並行して経済成長を追求してきました。

パンデミック、気候変動、資源不足を背景に、サステナビリティがますます重要になっています。そうしたことから、シンガポールは持続可能な成長を大きく推進しており、今年初めに持続的な開発を推進するシンガポールの国家アジェンダ「グリーンプラン2030」を発表しました。

今後10年間の具体的な目標を描くグリーンプランは、国連の持続可能な開発のための2030年アジェンダとパリ協定に基づくシンガポールの取り組みを強化するものです。

シンガポールは、エネルギー・化学(E&C)の世界的なハブの1つとして、ジュロン島をサステナブルな運用オペレーションを通じて持続可能な製品を世界に輸出する、サステナブルE&Cパークへと変容する計画を発表しました。このビジョンは、シンガポールグリーンプラン2030のグリーン経済の柱のひとつとして最初にまとめられました。

これまでも世界の大企業が続々と進出し、アジアの拠点として重要な役割を果たしてきた製造未来都市国家シンガポールは、以下の点で世界やアジアのランキングで上位を占めています:

  1. 魅力的な東南アジア市場へのアクセス
    (輸送インフラ 世界1位)
    出典:「Global Competitiveness Report 2019」
  2. 世界の先進工場として、先進企業/技術/人材が集積
     (7年連続世界から優秀な人材が集まる国世界1位)
    出典: 「Global Talent Competitiveness Index 2020」
  3. 世界のイノベーションセンター
    (イノベーション環境評価世界1位)
    出典:「Global Innovation Index 2020 rankings」
  4. 生活・ビジネス環境の充実
    (駐在員が住みやすい国アジア1位)
    出典:「HSBC  Expat Explore Survey 2019」

このような政策戦略と事業環境の下、シンガポールでは、「Business for Good ~ビジネスで、より良い世界を~」の精神に基づき、官民連携によるパーパス・ドリブンで革新的な事業を促進していきます。

シンガポールとのパートナーシップにご興味のある企業様はこちらからお問合せください:https://www.edb.gov.sg/ja/business-for-good.html
 

シンガポール経済開発庁(EDB)とは

EDBは1961年に設立された貿易産業省傘下の政府機関で、シンガポールの産業育成、投資誘致を担っています。「外資系企業誘致のワンストップセンター」として、海外20カ所以上に事務所を持ち、外国企業に投資先としてのシンガポールの情報を提供するだけでなく、世界の経済、技術、市場動向を把握することで、シンガポールで競争力を持ちえる産業や分野を育成するための経済戦略を立案しています。日本には、東京に事務所を構え、日本企業のシンガポール投資をサポートしています。

Press Release

29 November 2021