プレスリリース
2025年07月03日
Photo credit: Ministry of Digital Development and Information (MDDI)
2025年7月3日、三井化学取締役会長 淡輪 敏氏およびシーメンスAG代表取締役社長兼CEO ローランド・ブッシュ博士が、シンガポール共和国大統領ターマン・シャンムガラトナム氏より、国家勲章であるPublic Service Star (Distinguished Friends of Singapore) 賞を授与されました。
Public Service Star (Distinguished Friends of Singapore) 賞は、シンガポールの経済成長への多大な貢献が認められるシニアビジネスリーダーを表彰するためにシンガポール経済開発庁(EDB)が1998年に創設したもので、2024年までに51名が受賞しています。
プン・チョンブーンEDB長官は次のように祝辞を述べました。「淡輪 敏氏とローランド・ブッシュ博士のリーダーシップの下、三井化学とシーメンスはシンガポールにおける製造設備、イノベーション、人材育成に多大な投資を行い、経済、企業、そして国民に恩恵をもたらしてきました。三井化学とシーメンス両社の地域拠点事業の拡大は、シンガポールの先進製造業のエコシステムを強化し、競争力を向上させました。両社の強固なパートナーシップに感謝するとともに、受賞を心よりお祝い申し上げます。」と述べました。
淡輪 敏氏は、日本を代表する化学メーカーの一つである三井化学の取締役会長です。1976年から同社に在籍し、2014年から2020年まで代表取締役社長執行役員を務めました。
1966年のシンガポール進出以来、三井化学は当地において10億シンガポールドル(約1,138億円)を超える大規模投資を、複数回にわたり実施してきました。これには、Mitsui Elastomers Singaporeが独自開発した高機能エラストマー「TAFMER™」の生産能力拡大のための大規模施設拡張が含まれます。また三井化学は多用途高機能コーティング材製造企業であるSDC Technologiesを買収、2012年に光学用特殊コーティング材の製造拠点としてSDC Technologies Asia Pacificプラントを設立。2016年には、粉体・液体包装に使用される高機能シーラントフィルムの原料製造拠点であるPrime Evolue Singaporeも稼働を開始させました。
淡輪氏はさらに、同社にとって海外初の研究開発施設となった2011年の三井化学シンガポールR&Dセンターの設立を主導しました。同センターは、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)をはじめとする当地の研究エコシステムと緊密に連携し、先端素材の開発に注力、当地のイノベーションとサステナビリティへの取り組みを推進することで世界的研究開発活動をサポートしています。
加えて、淡輪氏はシンガポールにおける人材およびリーダーシップ育成の強力な推進者でもあります。三井化学はEDBと協力し、東京工業大学(当時)修士課程進学のための奨学金をシンガポールの学生に提供しています。この取り組みを通じ、これまで4名の学生が奨学金を受給しています。
現在、三井化学はアジア太平洋地域統括拠点、研究開発および製造拠点をシンガポールに置き、当国に深く根付いています。淡輪氏はシンガポールにおける三井化学の戦略的存在感と事業基盤の拡大に尽力し、同国の経済成長に大きく寄与されてきました。
Photo credit: Ministry of Digital Development and Information (MDDI)
淡輪氏受賞コメント:
「Public Service Star (Distinguished Friends of Singapore)賞を賜り、大変光栄に存じます。シンガポール政府と弊社社員一同が長年にわたり築き上げてきた友情と信頼に心から感謝申し上げます。1966年に接着剤製造会社を設立して以来、シンガポールは当社のアジア太平洋地域における事業拠点として機能してきました。また、エラストマープラントの拡張を含む数多くの事業展開を先導してきました。」
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2025年07月03日