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コカ・コーラは2017年7月19日、シンガポールにオートメーションとテクノロジーを活用した7,900万SGD（63億2,000万円）のストレージ＆ディストリビューションセンターを開設しました。
2017/10/10
同センターは4階建て6,000平米で、トゥアスにある同社濃縮工場に面しており、効率の向上、およびアジア太平洋地域における同社の成長事業支援を目的としています。
シンガポールの同社濃縮工場は現在、急成長中のアジア太平洋地域15の市場に製品を提供しています。アジア太平洋地域社長ジョン・マーフィー（John Murphy）氏は、新センターを新設することで、生産量を倍増させることができると語っています。また「同センターは今後の成長を見込んで建設したもので、長期的な戦略的資産と見なしています」と述べました。
新センターは、密閉式架橋で道路を跨いで対面の濃縮工場と接続しており、架橋内のコンベヤ2本により、製品や原料を工場と倉庫間でやりとりすることができるようになっています。
また、積み降ろし口の上に自動保管・回収システムが構築されたシンガポール初の事例でもあり、従来の倉庫運用と比較して約50％もの省スペースが実現しました。ストレージ効率も改善され、ストレージ時間を以前の23秒から65％も短縮し7.8秒とすることができました。全体として、毎時126パレットの速度で最大1万4,000パレットを保管することができます。
シンガポール経済開発庁（EDB）のティエン・クィーエン（Thien Kwee Eng）副次官は、同社のディストリビューションセンターは「域内サプライチェーン運営の戦略的基盤」としてシンガポールが評価されていることを如実に表していると述べるとともに、「この度の投資は、シンガポールの先進製造分野の中核を成す自動化とデジタル化を活用することで、企業が競争力を高め、生産性向上を促進し、域内向けの新たなソリューションをシンガポールから発信できることを証明するものです」と語りました。
同社社長はまた、今後シンガポールに研究開発センターを開設する予定で、今年中には準備が整うだろうとも述べています。
1シンガポールドル（SGD）=80円（8月22日現在）
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