デザインラボにより、現在900名を擁するシンガポールのアジア太平洋本社に、コンシューマー・ヘルスケア・医薬品事業に加えもう1つの機能が生まれることとなります。シンガポールには優れたインフラのみならず、確立された教育システムとデザインコミュニティが存在することから、デザインラボの立地として選ばれました。
同社最高デザイン責任者エルネスト・クインテロス(Ernesto Quinteros)氏は、シンガポールをアジア市場の洞察を得るための「中心的な事業拠点」にすることを目標としていると語るとともに、「アジア太平洋地域の継続した成長を見込み、域内でデザインと情報収集を行うことで成功に結び付けます」と述べています。
同施設では、多くのコラボレーションとアイデア共有が必要となります。同氏は「アイデア醸成やプロトタイプ作成にあたり、3Dプリンティングを活用したり、教育機関とパートナーシップを組むこともあるでしょう」と語っています。
シンガポール経済開発庁(EDB)のベー・スワンジン(Beh Swan Gin)長官は「同社の取り組みは、シンガポールが行っているイノベーション主導の経済成長モデルへの移行と非常によく合致する。アジア圏には大規模な顧客の欲求と需要があるにもかかわらず、価格水準やコンテクストの違いにより満たされていないケースがほとんどだ。シンガポールを拠点とする多くの企業がこれらの需要に応えるべくイノベーションに着手することを願っている。デザインは、顧客の望みを探るための1つの方法であると言える」と述べました。
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