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日用品大手の米キンバリークラーク社は、1,800万SGD（14億7,600万円）を投じてトゥアス工場でのベビー用おしりふきの生産を倍増するとともに、研究所を増設し製品イノベーションを強化します。現在トゥアス工場では、「ハギーズ」ブランドのおむつ、パンツタイプおむつ、ベビー用おしりふきの3製品を製造しています。
2018/07/31
その生産量は均等ですが、最終的に総生産能力の半分をベビー用おしりふきが占める予定です。現在ベビー用おしりふきの年間生産量は約240万枚で、2019年の第2四半期までに500万枚に増産する計画です。
同社シンガポール人従業員約250名の半数以上がトゥアス工場で働いています。自動化が十分に行われているため、新たな雇用については行われない見込みです。
同社はこれまでに、アジア太平洋地域本社を構えるシンガポールに約4億SGD（328億円）を投資しています。これには、2つの最新式生産ラインを導入した2016年のトゥアス施設の拡張が含まれます。
同社アジア太平洋社長のアチャル・アガルワル（Achal Agarwal）氏は、拡張後の工場がフル稼働すると、アジア太平洋地域で製造するハギーズおしりふきの3分の2が同工場で製造されることになると言い、「特にイノベーション力の強化を目指した追加投資により、より優れた新しい製品を作ることができるようになるため、非常に楽しみです」と語りました。そのような製品の例として、できるだけ自然のものを使いたいという親の要望に応えた、ローションやアロエなどの成分を加えた無添加のおしりふきなどが挙げられます。
ニューヨークで上場している同社は、1月に世界各地の社員の約12%を解雇し、工場10ヵ所を閉鎖したことで世界中に衝撃を与えました。その当時、同氏は「今後シンガポールでの存在感を高め、より深い関わりを築いてゆけると確信しています」と語っていました。アジア太平洋地域は米国に次ぐ同社第2位の市場です。
出典： シンガポールプレスホールディングス（SPH）
1シンガポールドル（SGD）=82円（2018年6月15日現在）
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