LCCPは患者と健康者を対象とする臨床試験を通して、ヒト初回投与試験と糖尿病治療の新薬開発に重点的に取り組んでいます。新施設には、ナースステーション、病棟、薬局、研究所、レクリエーションルームが設けられています。
同社リリー・リサーチ・ラボラトリーズのチーフメディカルオフィサー兼シニアバイスプレジデントのティム・ガーネット(Tim Garnett)氏は「シンガポールは技術および研究開発における優れた地域センターとして認知されており、アジア太平洋地域において競争力のある数多くの人材を提供しています」と述べました。さらに、同社がシンガポールで20年以上にわたる事業活動を経た今、「この大規模な施設を開設することで、能力を向上させ、世界中の人々に役立つ新薬開発を促進できることを非常にうれしく思います」と語っています。
また、同社はシンガポール科学技術研究庁(A*STAR)と覚書を締結。新薬の早期臨床試験と急成長するシンガポールのバイオメディカルエコシステムに貢献する科学的才能あふれる人材の育成において協力していくことを互いに誓約し、糖尿病などの代謝性疾患、アルツハイマー型認知症などの神経変性疾患、慢性関節リウマチなどの免疫系に関連する疾患など、幅広い疾患に対する新薬の研究を行う予定です。