英国エンジニアリング大手ロールスロイスの研究部門セントラル・テクノロジー・グループを率いるデイビッド・スミス(David Smith)博士は、その一つは、他社の技術と組み合わせることで航空機のCO2排出量を最大30%削減できるハイブリッド電気航空機用のエネルギー貯蔵ソリューションの開発だと語っている。
また、同氏は、ハイブリッド電気航空機のプロトタイプが1年以内に飛行を実現し、今後10年でこのテクノロジーが普及する可能性があると語っている。
ロールスロイスと南洋理工大学(NTU)、そしてシンガポール政府は、2019年7月18日、産官学連携研究の第2フェーズ(投資額8800万SGD:約70億3120万円)を開始した。このプロジェクトは、連携研究の一環として開発される29のプロジェクトのうちの1つである。
これは、NTUと同社が2013年に7500万SGD(約59億9250万円)を投じて設置した共同研究施設に続くもので、シンガポール国立研究財団(NRF)の構想の下、設置された第1号の研究施設であり、同社が世界各地の29大学と産学連携を進めている中で、最大規模の研究施設となっている。