以後ヤマトアジアは、タイ、ベトナム、インド、ミャンマーなどにおいて、そのネットワークを急速に拡大、加えて各国で積極的なM&Aを行い、新たな事業を創出し続けています。このヤマトアジアを率いているのが、同社の取締役社長リチャード・チュア氏です。
日本企業にとって有望な人材を抱えるシンガポール
ヤマトは、宅急便事業に加え、IT(情報技術)・LT(物流技術)・FT(金融技術)を組み合わせたソリューションの提供により、顧客ニーズに応える革新的な事業を創出してきました。海外での宅急便事業は、2000年に台湾でスタート、2010年にはシンガポールと上海、そして2011年にマレーシア、香港へと事業を拡大しました。こうした海外事業の成長期である2013年にヤマトに加わったチュア氏は、日本企業で働く外国人経営幹部として活躍するためのポイントを次のように指摘しています。