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グローバル・イノベーションのゲートウェイ、シンガポール

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世界有数のイノベーション創出国として認識されているシンガポール。アクセンチュアは、ここ数年“Japan ASEAN Corridor”というシンガポールとASEANをテストベッドとして活用するグローバル・イノベーション推進プログラムを行ってきた。

左:奥谷 直樹氏 アクセンチュア・シンガポール 戦略コンサルティング本部 シンガポールイノベーション担当 シニア・マネジャー 右:横瀧 崇氏 アクセンチュア 戦略コンサルティング本部 M&A 日本・アセアン統括 兼 日本・シンガポールイノベーション担当 マネジング・ディレクター

そこではシンガポール経済開発庁(以下、EDB)や、その他の公共セクターなどと連携し、企業がシンガポールでイノベーションを創出するための支援を積極的に行っている。今回はアクセンチュア戦略コンサルティング本部の横瀧崇氏(以下、横瀧氏)と、奥谷直樹氏(以下、奥谷氏)にシンガポールにおけるイノベーションの創出と、アクセンチュアの取り組みについてお話を伺った。

 

シンガポールから新しいビジネスを生み出してゆく

アクセンチュア・シンガポールでは現在、3000名ものスタッフが所属し、ASEANの統括拠点としての役割を担っている。特に日本企業がイノベーションを創出するためのさまざまなサポートを行っている。「アクセンチュアではシンガポールをテストベッドとして活用したグローバルスケールのイノベーション創出・実行支援を推進しています。例えば、我々は”Digital Factory”という、イノベーションアイディアの創出から実行までを生み出す仕組みを提供しています。具体的には、各種エキスパートとの協業によるイノベーション機会の特定や、具体的なビジネスアイディアへの落とし込み、ハイスピードでのプロダクトタイピングと実証実験、MVP創出を行います。」と横瀧氏は語る。

より多くの企業がオープンイノベーションの活用とスタートアップとの連携を模索

その中でも注目されているのがスタートアップとの連携だ。アクセンチュア・ストラテジーの調査によると、多くの企業がイノベーション・キャパシティ向上のためにデジタル能力を取り込むスタートアップとの連携を重要視している。調査では回答企業の72%が「今後3年間で5社以上のデジタル企業へ出資」と答え、ほぼすべての企業(96%)が「デジタル企業への投資は自社のビジネス戦略の中核を成す」と回答している。「日本企業がイノベーションを創出する方法の一つとして、CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を組織し、スタートアップに出資をおこないつつ協業するというやり方が増えています。アクセンチュアでは、CVC活動の上流にあたる新規事業戦略/投資戦略立案からビジネスの創出やデジタル化まで、一貫して支援するサービスを提供しています。」と横瀧氏は語っている。

 

シンガポールにイノベーションハブを設ける理由

こうしたDigital Factoryや、スタートアップとの連携といった、イノベーション創出の中核となる存在がアクセンチュアInnovation Hub Singaporeだ。アクセンチュアはイノベーションハブを東京にも設けているが、横瀧氏はシンガポールにハブを設けることの理由を次のように語っている。「シンガポールに拠点を設ける理由は大きく2つあります。第一に、シンガポール政府が政府機関・企業・大学・スタートアップ・投資家などの間でのデジタル空間での連携を推進するスマートネーション政策です。第二がシンガポールのコスモポリタン人口と、急成長する東南アジアマーケットへのアクセスです。例えば、消費者調査を一つとっても、わずか2-3週間で欧米人・インド系・中華系・カトリック・ムスリム・富裕層・ミドルクラス・出稼ぎ労働者・ベジタリアンといった幅広い消費者層へのリーチが可能です。上記のような観点から、シンガポールにデジタル化の拠点を置くことで日本や他国とは異なるダイナミックなイノベーション創出が可能となり、これがアクセンチュアだけでなく、クライアントにとっても大きな価値につながっています。」

 

高まるデジタルを使ったイノベーション創出のニーズ

アクセンチュアは既にInnovation Hub Singaporeにてさまざまなプロジェクトに取り組んでいるが、デジタルテクノロジーを使ったイノベーションニーズが日増しに増えていると奥谷氏は言う。「デジタル領域のクライアントニーズが日々高まっていると感じています。例えば、シンガポール金融管理局(MAS)、シンガポール銀行協会(ABS)などとProject Ubinと称する、銀行間の送金プロセスをブロックチェーンを活用して効率化改善するコンソーシアムを各種金融機関と実現しました。また、シンガポール海事港湾庁(MPA)・シンガポール税関と共に、貿易に関する情報やプロセスをデジタル化したNTP(National Trade Platform)プラットフォームの設計・構築をサポートしました。更に日系企業で言うと、化学メーカーとは次世代IoTファクトリーのモデルをシンガポールにて構築し、現在グローバルへ拡大中です。他にも、ロジスティクス企業とスタートアップと連携したオープンイノベーションの取り組みや、消費財メーカーとは、10以上のエスニックグループからなる消費者調査を通して、デジタルを活用したアジア市場向け新規事業を発掘するなど行っています。」

 

グローバル・イノベーションのゲートウェイであるシンガポールを通じてASEANへ展開

こうした高まるデジタルニーズと共に、シンガポールを基点としたイノベーション創出の魅力を奥谷氏は次のように語ってくれた。「シンガポール政府が推進するスマートネーションによって、さまざまな分野でイノベーションが起こります。例えば、消費財から医療サービス・保険まで含めたヘルスケアの分野では新しい技術を持った異業種との協業やクリニック・患者データベースの活用などを通して今後数年で大きなイノベーションが期待され、日本企業が持つ強みとのシナジーが大いにあると考えられます。更に、周辺のASEAN諸国では、中間層が大きく成長することで、健康や食に関する高い感度を持つセグメントも拡大してきています。日本企業においては、既存事業のしがらみや働き方から意図的に切り離し、現地でしか得られないインサイトやネットワーク、エコシステムを活用することで、シンガポール・ASEANを活用した新しい形のイノベーションを模索する機会があるのではないでしょうか。」

主力産業一覧

主力産業一覧
  • 「未来の航空宇宙都市」と呼ばれるシンガポールは、130社を超える航空宇宙業界の企業を擁し、アジア最大級で最も多様なエコシステムを誇ります。一流企業や宇宙産業スタートアップ企業をはじめとして成長を続ける企業が拠点を置いています。

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  • シンガポールは、アジア市場への玄関口であり、世界トップクラスの消費者向け企業の多くが、環太平洋の拠点としてシンガポールを活用しています。

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  • シンガポールは、東西のクリエイティブカルチャーが交差する場所であり、拡大を続けるこの地域の消費者基盤へ向けて開かれた扉でもあります。世界的ブランドが、地域統括会社を構えており、トップクラスのクリエイティブな企業がシンガポールを拠点としています。

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  • 今日、主要なガジェットにはシンガポール製の部品が使用されています。エレクトロニクス産業の一流企業は、シンガポールで未来を設計しています。

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  • 精製、オレフィン製造、化学製品製造、ビジネスと革新力が強力に融合するシンガポールは、世界最先端のエネルギーと化学産業のハブに数えられています。100社を超えるグローバル化学企業が主要な事業を当地に構えています。

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  • アジアのデジタルの中心都市として、シンガポールは情報通信技術 (ICT) 企業が選ぶ拠点となっています。世界クラスのインフラ、人材、活気のあるパートナーのエコシステムを提供しています。一流企業と連携して、最先端の技術とソリューションを開発し、シンガポールのビジョンであるスマートネーションと地域および世界の市場を支えています。

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  • アジアの流通のハブとして、当地域内外への世界クラスのコネクティビティを提供します。安全で効率的なロジスティクスと、サプライチェーン管理ハブとしての妥当性を以て、シンガポールは地域の境界を超えた取引と消費に貢献しています。

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  • シンガポールは、医療技術企業がこの地域で成長するための戦略的な拠点です。今日、多くの多国籍医療技術企業がシンガポールを拠点として、地域本社機能や製造、研究開発を行なっています。

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  • 資源豊かなアジアの中心に位置するシンガポールは、農産物、金属、鉱物のグローバルハブです。我が国のビジネス環境は、強力な金融、サプライチェーン管理、技術力を以て、世界をリードする企業を引き付けています。

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  • シンガポールは、アジアでも主要な石油 ・ ガス (O&G) 装置とサービスのハブであり、3,000社を超える海洋・オフショアエンジニアリング (M&OE) の会社があります。世界クラスの機能と優れたコネクティビティは、アジアの強力な成長の可能性に着目する多くの企業をシンガポールに誘引しています。

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  • シンガポールが有する優れた人材、強い生産能力、研究開発のエコシステムは、製薬やバイオテクノロジー企業を誘引しています。企業はシンガポールから世界中の人々に薬を提供し、アジア市場の成長を担っています。

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  • シンガポールの洗練された精密工学(PE)の能力と先進の製造技術で主要分野である高度な製造な地域ハブとしての強みを反映しています。

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  • シンガポールは、プロフェッショナル・サービス企業に最適なハブであり、国際的な労働力と信頼できる規制と枠組みを提供します。

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  • アジアは世界的な都市化のメガトレンドの中心であり、人口集中や公害、環境悪化などの都市問題の軽減を目指して、各国政府はスマートで持続可能なソリューションの開発を推進しています。大企業のいくつかはシンガポールを拠点として、アジアのために持続可能なソリューションを商業化すべく、革新、試行、連携を進めています。

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