そんなシンガポールで、より重要性を増しつつある、ビジネスとデザインの結びつきを探るための新たなデザイン国際会議Brainstorm Design Conferenceが開催される。この会議は、シンガポールデザインウィークの開催期間中の2018年3月6日から8日で行われもので、シンガポール経済開発庁(EDB)のサポートのもと、Dsgと提携して開催される。また、タイム社の協力のもと、『フォーチュン』、『タイム』、『Wallpaper*』の3大雑誌ブランドと初の編集協力も行われる。
世界のビジネスとデザインのリーダーが集結。日本からは原研哉氏も
このBrainstorm Design Conferenceでは、フォーチュン500に名を連ねる企業から、50名以上のグローバルビジネスリーダーや、デザイナーが参加する。例えば、IBMやジョンソン&ジョンソン、ペプシコ、Airbnb、ヘザウィック・スタジオ、IDEOなどのデザイン会社が参加し、企業戦略の重要な要素としてデザインの持つ変革力について議論がなされる。日本からも参加者の一人として、日本デザインセンター社長の原研哉氏も出席予定だ。原研哉氏といえば、無印良品のアートディレクターとして、プロダクトから広告までトータルコミュニケーションを手掛ける日本を代表するグラフィックデザイナーの一人だ。無印良品は、今や全店舗の半数以上が海外店舗になるグローバルブランドとして、生活者の視点にたったプロダクトとそのデザインは、世界中で人気を集めている。その人気の鍵を握るデザインの力とはどのようなものなのだろうか。