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ウィズコロナ時代にロボット活用が広がるシンガポール

INDUSTRY TRENDS

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製造や医療・介護、物流など幅広い分野で利用が期待されるロポット。国際ロポット連盟 (IFR)によると世界の産業用ロポットの販売台数の年間平均成長率は14%に上り、産業用ロポット市場は世界的に拡大する方向にある。中でもシンガポールは、ロポットをイン ダストリ ー4.0の一分野として位置づけ、世界に先駆け取り組んできた*。また新型コロナウイルスによるパンデミックが起きたことによって、今シンガポールではさまざまな分野でサー ビスロポットの利用が加速している。

写真:Boston Dynamics

世界有数のロボット化が進むシンガポールの製造業

シンガポールは製造業の従業員1万人当たりのロボット導入数で世界第2位を誇っている。ロボティクスはインダストリー4.0の重要なキーテクノロジーとして、企業の自動化を促進させ生産性向上と競争力強化を実現する。シンガポールのGDPの20%を占める製造業において、製造業の生産性向上は何よりも優先度が高い。例えばオムロンのロボティクスによるオートメーションセンターや、村田機械の搬送や倉庫管理を自動化する自動マテリアルハンドリングシステム、シンガポールのロボット開発を行うPBA Groupによる自律走行ロボットなど、すでにシンガポールに製造拠点を持つ多くの企業が自動化を行ってきた。

多彩な業界でロボットの労働生産性向上が進む

シンガポールにおけるロボットへの取り組みは労働生産性の向上に向けたシンガポールの国民的な後押しが原動力となって、製造業以外にも広まりつつある。例えばその代表的な一例が清掃ロボットの導入である。すでに2019年末からチャンギ国際空港とナショナル・ギャラリー・シンガポールの清掃には全自動のサービスロボットが導入されている。これはシンガポールのメーカーライオンズボット・インターナショナルが開発したものだ。ライオンズボット・インターナショナルの清掃ロボットは発表後まもなく、受注が100件を超えた。シンガポールの出生率の低下で、労働力への新規参入者が以前に比べて減少していることが挙げられる。また、新たな働き手は高学歴の傾向にあり、掃除の職業を選択する傾向が低いことも理由の一つだ。したがって、これらのサービスロボットは、この業界の労働力不足のギャップを埋めるのに重要な役割を果たすことが期待されている。またシンガポールでは介護の分野においてもロボットの活用が進んでいる。高齢化のサポートの一つにリハビリテーションがあるが、高齢者の脳卒中患者のリハビリプロセスにウェアラブルロボットシステムが提供されている。このロボットはグローブとソックス形状のロボットで、収縮、伸長、屈曲ができる機能を持ち、患者のハンドセラピーの練習に利用される。さらに介護現場では食事を運ぶ無人搬送車も導入が開始されている。福祉団体であるサルベーションアーミーが運営する介護施設、ピースヘブン・ナーシング・ホームでは、これにより配膳時間の短縮とキッチン作業のコスト削減に結びつけている。

 

新型コロナウィルスでシンガポールのロボット導入が加速

新型コロナウィルスのパンデミックはロボット導入をさらに加速させている。他者との社会的距離を取るために、感染防止を防ぐさまざまな局面で、ロボットがすでに活躍し始めている。シンガポールでは「サーキットブレーカー」の外出規制中でも、安全な距離を保つための適切な処置がとられていれば公園や野外での運動は許されている。しかし、人との適切な距離を取ることすべての人に周知することは難しい。そこで用いられたのがBoston Dynamicsの犬型四足歩行ロボット「SPOT®」だ。これはシンガポール国立公園局とSmart Nation and Digital Government Groupで行われた試験的な取り組みで、公園の混雑状況を把握し、安全な距離を注意喚起する。また、シンガポール水道局も同じくロボットを開発している。さらに、ロボットによる自動消毒も開始されつつある。先にご紹介したシンガポールのロボット開発企業PBA Groupは、UV光でウィルスを殺菌する自律走行型ロボットを開発し、多くのショッピングモールなどに配備することを計画している。同じく、新型コロナウィルス感染防止対策として、筑波大学発のスタートアップ企業Doogが消毒液を噴霧する自動走行ロボットを導入する予定だ。これにより屋内や屋外など多様な環境で作業する人の感染防止を支援する。新型コロナウィルスが終息した後は、これまでとは違う社会の在り方が求められる。シンガポールはロボットという先端のテクノロジーを最大限使いこなすことによって、新たな時代にいち早く適応しようとしている。

 

*出典:

EDB「次世代製造技術のシンガポール最新状況技術開発と試験的導入へ乗り出す企業たち」
https://www.edb.gov.sg/ja/newsroom/news-library/2018jan-jp-article-01.html

 

 

主力産業一覧

主力産業一覧
  • 「未来の航空宇宙都市」と呼ばれるシンガポールは、130社を超える航空宇宙業界の企業を擁し、アジア最大級で最も多様なエコシステムを誇ります。一流企業や宇宙産業スタートアップ企業をはじめとして成長を続ける企業が拠点を置いています。

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  • シンガポールは、アジア市場への玄関口であり、世界トップクラスの消費者向け企業の多くが、環太平洋の拠点としてシンガポールを活用しています。

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  • シンガポールは、東西のクリエイティブカルチャーが交差する場所であり、拡大を続けるこの地域の消費者基盤へ向けて開かれた扉でもあります。世界的ブランドが、地域統括会社を構えており、トップクラスのクリエイティブな企業がシンガポールを拠点としています。

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  • 今日、主要なガジェットにはシンガポール製の部品が使用されています。エレクトロニクス産業の一流企業は、シンガポールで未来を設計しています。

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  • 精製、オレフィン製造、化学製品製造、ビジネスと革新力が強力に融合するシンガポールは、世界最先端のエネルギーと化学産業のハブに数えられています。100社を超えるグローバル化学企業が主要な事業を当地に構えています。

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  • アジアのデジタルの中心都市として、シンガポールは情報通信技術 (ICT) 企業が選ぶ拠点となっています。世界クラスのインフラ、人材、活気のあるパートナーのエコシステムを提供しています。一流企業と連携して、最先端の技術とソリューションを開発し、シンガポールのビジョンであるスマートネーションと地域および世界の市場を支えています。

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  • アジアの流通のハブとして、当地域内外への世界クラスのコネクティビティを提供します。安全で効率的なロジスティクスと、サプライチェーン管理ハブとしての妥当性を以て、シンガポールは地域の境界を超えた取引と消費に貢献しています。

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  • シンガポールは、医療技術企業がこの地域で成長するための戦略的な拠点です。今日、多くの多国籍医療技術企業がシンガポールを拠点として、地域本社機能や製造、研究開発を行なっています。

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  • 資源豊かなアジアの中心に位置するシンガポールは、農産物、金属、鉱物のグローバルハブです。我が国のビジネス環境は、強力な金融、サプライチェーン管理、技術力を以て、世界をリードする企業を引き付けています。

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  • シンガポールは、アジアでも主要な石油 ・ ガス (O&G) 装置とサービスのハブであり、3,000社を超える海洋・オフショアエンジニアリング (M&OE) の会社があります。世界クラスの機能と優れたコネクティビティは、アジアの強力な成長の可能性に着目する多くの企業をシンガポールに誘引しています。

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  • シンガポールが有する優れた人材、強い生産能力、研究開発のエコシステムは、製薬やバイオテクノロジー企業を誘引しています。企業はシンガポールから世界中の人々に薬を提供し、アジア市場の成長を担っています。

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  • シンガポールの洗練された精密工学(PE)の能力と先進の製造技術で主要分野である高度な製造な地域ハブとしての強みを反映しています。

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  • シンガポールは、プロフェッショナル・サービス企業に最適なハブであり、国際的な労働力と信頼できる規制と枠組みを提供します。

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  • アジアは世界的な都市化のメガトレンドの中心であり、人口集中や公害、環境悪化などの都市問題の軽減を目指して、各国政府はスマートで持続可能なソリューションの開発を推進しています。大企業のいくつかはシンガポールを拠点として、アジアのために持続可能なソリューションを商業化すべく、革新、試行、連携を進めています。

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