Vibrant Activity in JID
JIDを始めとするシンガポールの工業地区で、企業がどのように革新して世界クラスの製造オペレーションを実施しているかを覗こう。
[2020年8月] 鹿島建設の初の海外イノベーション・センター
JTCのチャンギ・ビジネスパークに建設されるカジマ・グローバル・ハブは新しい建設技術と研究開発の機能を備える。鹿島建設の同ハブ・プロジェクトでは、日本以外で初めてロボティック・ソリューションの包括的スイートを適用する。このグローバル・ハブは1億SGD(約78億円)を投じて作られ、同社のアジア太平洋本社としても機能する。
[2020年8月] 現代自動車(Hyundai Motor)の電気自動車生産施設とイノベーション・センター
韓国最大の自動車メーカー、現代自動車は、2022年からシンガポールで年間3万台の電気自動車を生産する予定だ。同生産施設は延床面積が28,000平米で、2020年10月に着工。また同社は、電気自動車製造工程の試行を含む、自動車サプライチェーン全体にわたる技術を開発・テストするイノベーション・センターをJIDに設立することを、今年すでに発表している。
[2019年3月] ソディック・シンガポール・テクノ・センター
ハイテクマシンのグローバルメーカー、ソディック(Sodick)はJIDにソディック・シンガポール・テクノ・センター(SSTC)を開設した。同センターは同社の最新の付加製造技術を紹介するもので、付加製造に関心のある企業はこの施設で同社と協働して新しいアイデアやコンセプトを開発、テスト、および採用できる。
[2018年6月] シマノの「 未来の工場 」
シマノはJIDで同社の「未来の工場(FoF)」に着工した。FoFは、先進製造のコンセプトに基づき製造現場を再設計し、一工程内の完全な統合と接続性、および無数のパイロットライン設置を確保する。また、リアルタイム分析の活用により、生産量データに基づく自己最適化が可能だ。同社はすでに、製造工程にロボットと自律走行車を取り入れて従業員の生産性を向上させている。
[2017年6月] エンゼルプレイングカード の生産センターと研究開発ハブ
日本のプレイングカードの大手グローバルサプライヤー、エンゼルプレイングカード(Angel Playing Cards)は、JIDに設立する生産センター・研究開発ハブに着工した。投資額は1億米ドル(約106億円)で、日本を除けば同社初の生産拠点・研究開発ハブとなる。同社が同施設を作るねらいは、事業継続能力の向上と顧客対応の迅速化である。
[2017年5月] 栗田工業の研究開発拠点
クリタR&Dアジアはクリーンテック・パーク内にあるJTC CleanTech Oneに開設され、都市ソリューション分野の企業、研究機関、およびスタートアップの活気あるエコシステムの本拠地である。この研究開発拠点は研究機関と協力して、最先端技術のタイムリーな情報を入手し、地域内での実証実験を通して市場競争力のある技術を開発する。
[2017年3月] グローバルコンサルタント会社マッキンゼーのデジタル・ケイパビリティー・センター
JIDの一部であるクリーンテック・パークに位置する同社のデジタル・ケイパビリティ・センターは、インダストリー4.0によって新たに生み出されたテクノロジーを企業が活用することを支援する。同センターでは企業によるデジタル変革の導入・実行を支援するとともに、実在の会社がどのように新技術を取り入れているかを紹介する。
[2016年6月] AGCのアプリケーション開発センター
クリーンテック・パーク内にある同センターは、フルオロケミカル製品の使用のための技術的サポートを提供することにより、熱帯地域向けのアプリケーション開発機能を構築および商品化する。AGCは同センターを通してアジア太平洋地域の顧客によりよいサービスを提供し、先進技術を移転し、同地域の需要と要求に応える製品の開発能力を拡大する。