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メーカー向け新プログラム発足一東南アジアでの事業拡大とサプライチェーンの多様化を支援

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東南アジアでの事業拡大とサプライチェーン多様化の支援を目的とした新たなプログラムの下、グローバルメーカーはシンガポールおよび東南アジアの工業団地ネットワークを活用できるようになる。

2021年2月3日、Bridge+で行われた東南アジア製造業同盟(SMA)発足式に出席する チャン・チュンシン貿易産業相(左から3人目)。写真: ガビン・フー(GAVIN FOO)

また、シンガポールの中小企業やサプライヤーも、東南アジア製造業同盟(South-east Asia Manufacturing Alliance: SMA)の参加メーカーと協働できる。これにより、中小企業とサプライヤーにとっても東南アジア地域での機会が拡大する。
2021年2月3日に発足した同プログラムは、シンガポールや東南アジア地域への投資に関心があるメーカーに対して工業団地ネットワークの活用を促進するために、シンガポール経済開発庁(EDB)、エンタープライズ・シンガポール(ESG)、および民間企業のパートナーとの間で結ばれた協定である。
SMA初の戦略的パートナーになった民間企業は、キャピタランド(CapitaLand)、セムコープ・デベロップメント(Sembcorp Development)、およびギャラン・ベンチャー(Gallant Venture)の3社で、いずれも不動産開発会社および工業団地運営会社である。この3社はインドネシア、マレーシア、ベトナムで10カ所以上の工業団地を共同運営している。

チャン・チュンシン(Chan Chun Sing)貿易産業相は発足式で、2030年までに先進製造のためのビジネス、イノベーション、人材のグローバルハブになるというシンガポールのビジョンを実現するうえでこの提携が重要な役割を担うだろうと述べた。
同相はさらに、「SMAが提供する『シンガポール・プラスワン』戦略により、国内外の企業は東南アジア地域に事業を拡大する時に、とりわけ金融資本動員、人材集約、知的財産保護の分野でシンガポールのエコシステム、人材、ネットワークを活用できるようになる」と語った。
製造業はシンガポール経済の重要な柱であり、国内総生産(GDP)の約21%を占め、約45万人の労働者を雇用している。
「私たちは、SMAを通してシンガポールに投資する企業への支援が強化されることを期待する。また、戦略的パートナーと手を組むことで、企業が東南アジアのさまざまな地域で事業を展開する可能性を評価したい」と、キャピタランドがロビンソン通りに開設したコ・ワーキングスペース、Bridge+で行われたイベントで同相が述べた。

2021年2月3日、Bridge+で行われた東南アジア製造業同盟(SMA)発足式に出席するチャン・チュンシン貿易産業相。 写真: ガビン・フー(GAVIN FOO)

「最終的には、シンガポールと東南アジアが提供できる最良のものを活用する効果的かつ分散型のモデルをグローバル企業に提供することになる」
コロナ禍で、製造とサプライチェーンの多様化を模索する企業が増えている今、東南アジア地域の一部であるシンガポールは世界におけるビジネス動向の大部分を捉えるのに有利な位置にあると、同相は述べた。
需要と供給をわずかな市場に依存することの危うさがパンデミックによって浮き彫りになり、貿易と渡航の制限に対する防衛策として企業が生産拠点を自国に戻したり分散化に向けて動き出したことを同相は指摘し、シンガポールは企業とのつながりを維持し強化するために、さまざまなグローバル企業の重要なビジネス中心地として自らを位置づけなければならないとも述べた。
とりわけ、ASEAN地域の力強い経済の基礎的条件とグローバル経済とのつながりは、こうした世界経済の変容による賜物として生じるビジネス機会を獲得するのに有利に働くと、付け加えた。
EDBのベー・スワンジン(Beh Swan Gin)長官は、サプライチェーンの回復力向上と単一の調達先への依存低減を目指す企業にとって、東南アジアは理想的な製造拠点であると述べた。「SMAによって、参加している工業団地とそれぞれのエコシステムの優位性と強みをメーカーが把握しやすくなり、各地で事業を確立するためのプロセスが簡素化される」と同長官は付け加えた。

企業のための機会

シンガポール、およびイスカンダル・マレーシア(Iskandar Malaysia)内にあるキャピタランド所有のヌサジャヤ・テックパーク(Nusajaya Tech Park)への投資予定の対象企業もまた、2021年2月3日に結ばれた個別の協力協定に基づきEDB、ESG、およびそれぞれの戦略的パートナーが提供する支援を活用できるようになる。
同協定に含まれるのは、特別な物流料金体系、シンガポールでの革新的活動の開始に対する助成金、および、企業の産業活動に向けた国内サプライヤー候補選定に対する支援である。
キャピタランド・グループのシニアエグゼクティブディレクター、マノハ・キアタニ(Manohar Khiatani)氏は、210ヘクタールの工業団地ヌサジャヤ・テックパークがシンガポールに近接していることを考えると、この工業団地は当国の支援含め、当国とマレーシアの両国の強みを相補的に活用したい企業にとって理想的な拠点であると述べた。
現在、同パークの入居企業の85%以上がすでに両国で活動していると同氏は付け加えた。
SMAプログラムは、シンガポールが早期に潜在的な製造業投資家が直面する市場のニーズと課題についての洞察を得ることに寄与し、その結果、ここに集う企業がチームとして競争し、グローバルサプライチェーンへの参入においてより良いチャンスを拡大させるものであると、チャン貿易産業相は述べた。
さらにSMAは、現地企業に対する既存のサポート、たとえばシンガポール企業が海外の実業界とつながるのを助ける国内外パートナーのネットワーク、グローバル・イノベーション・アライアンス(Global Innovation Alliance)を補うものでもあると付け加えた。
ESGのチーフエグゼクティブ、プン・チョンブーン(Png Cheong Boon)氏は、SMAはシンガポール企業にとって、東南アジア地域でのプレゼンス拡大をねらうグローバルメーカーと提携するための足がかりになるだろうと述べた。
「新規事業イノベーション、共同製品開発、共同投資などの分野で、国内企業はSMAに参加するグローバルメーカーに製品やサービスを提供したりグローバルメーカーと協働したりできるので、SMAによって成長機会が創造される」
EDBとESGは、戦略的パートナーとしてSMAに参加する企業を募集中である。
SMAプログラムを通してシンガポールおよびより広範なASEAN地域の両方で事業を拡大したいと考える企業は、EDBに詳細を問い合わせることができる。

 

出典:The Straits Times © Singapore Press Holdings Limited. 無断転載を禁ず。
「New programme launched to help manufacturers grow footprint in region, diversify supply chain(2021年2月3日)」の翻訳。
エラーは翻訳者自身のものです。

主力産業一覧

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