同技術は、廃棄物を処理して減容化するだけでなく、焼却できない廃棄物を、建設目的で利用可能な高品質スラグや再利用可能なメタル粒子に変換します。
シンガポールは、廃棄物の最終処分量を少なくする施策を推進しています。廃棄物エネルギー技術の研究と商業化を支援するために、2016年に国家環境庁(NEA)は南洋理工大学(NTU)との協力に関する同意書を取り交わしており、同施設に共同出資することとなっています。
また、環境技術イノベーションセンターの設立も予定されています。スラグガス化技術のテストベッドとしてシンガポールを活用し、再生可能資源を補助燃料として利用する技術をさらに向上させる狙いです。
専務執行役員環境本部長の澁谷榮一氏は、シンガポールは国内および東南アジア市場向けに技術をカスタマイズするために必要な技術力と人材を備えている理想的な場所だと語っています。また「豊富な実績と専門性を持つNTUと協力して技術をスケールアップし、国際市場に展開することを目指しています」と述べました。
1シンガポールドル(SGD)=80円(8月22日現在)