同社でカスタマー・エクスペリエンス担当部長を務めるジャン=クリストフ・ギャラガー(Jean-Christophe Gallergher)氏によると、拡張後のセンターは「アジアで成長の一途をたどる同社の顧客基盤に対し、業界をリードする航空機の供給、ターンアラウンドの改善、そして利便性と安心感の向上を提供」することになります。
カナダのジム・カー(Jim Carr)国際貿易多様化大臣は、「今回のカナダのシンガポールに対する多額の投資は、カナダ企業にとって、地域で新たなビジネスチャンスを作り出し、カナダの輸出市場を更に多様化するプラットフォームとなります」と述べています。
シンガポール経済開発庁のタン・コンフィ(Tan Kong Hwee)資本財担当局長は、「ボンバルディアの今回の事業拡大は、航空宇宙産業ハブとしてのシンガポールの魅力と、アジア太平洋地域での成長機会を捉えることができるシンガポールの能力を実証するものです」と語っています。
同氏は更に、「シンガポールはこの産業分野を成長させ、シンガポール国民に更に良質の雇用を創出するために、ボンバルディアのような企業とより強い関係を築いてゆくことを楽しみにしています」と付け加えました。
シンガポールの航空宇宙産業は、2万人以上を雇用し、アジアの保守・修理・整備(MRO)市場の25%以上、全世界のMRO市場の10%以上を占めています。
2018年10月、同社は、フロリダ州マイアミのオーパロッカ・エグゼクティブ空港にあるサービスセンター拡張工事にも着手しています。
このセンターも2020年に竣工の見込みであり、北米における保守能力の向上を目指しています。同社の広報担当者は、「これら多額の投資と拡張工事は、全世界の顧客に新たな充実した保守・改修オプションを提供するための次段階です」と述べています。
※1シンガポールドル(SGD)=79.24円、1米ドル(USD)=108.21円(2019年7月24日現在)
出典:シンガポールプレスホールディングス(SPH)