A Singapore Government Agency Website A Singapore Government Agency Website How to identify keyboard_arrow_down
close

シスコ

シスコ、ASEAN初の共同イノベーションとサイバーセキュリティの拠点を開設

  • 情報通信技術
  • 本社

米国の巨大テック企業シスコ(Cisco)は2019年2月15日、業界関係者や政府機関、新興企業を結集させ、サイバーセキュリティとモノのインターネット(IoT)に関わる地域的課題に取り組むことを目指し、東南アジアで初のイノベーション拠点を発足させました。

サイバーセキュリティ・センター・オブ・エクセレンスは、シスコのアジア太平洋地域での脅威情報研究と対応能力を強化するとともに、シンガポールのサイバーセキュリティと人材育成の改善に貢献することが期待されます。 写真提供:ストレイト・タイムス:ハリド・ババ

同社はまた、シンガポール経済開発庁(EDB)とのパートナーシップにより、サイバーセキュリティ・センター・オブ・エクセレンス(CCX)も発足させましたが、これは同社のアジア太平洋におけるスレットインテリジェンス(脅威情報)研究と対応能力の強化、国内のサイバーセキュリティの向上や人材育成に向けて取り組むものと見られています。

同社は既に、オランダのロッテルダム港と協業し、2023年までに自立型出荷に完全対応をするよう実現を図っています。今回はこれに倣い、そのいくつかのイノベーションを海外からシンガポールに取り入れようとしています。また、シドニーでも、公共交通機関の乗車率を計測し、アプリを通じてこれを通勤客にリアルタイムで提供することを支援するトライアルを実施しています。

「イノベーションはR&Dラボの密室の中ではなく、開放的なエコシステムの中で起きるようになりました。これら2つの拠点により、当社はIoTにおけるデジタル変革の可能性を実現し、シンガポール政府の『スマート・ネイション』構想をサポートすることができます」こう語るのは、同社で最高業務責任者(COO)を務めるアービング・タン(Irving Tan)氏です。

2つの拠点はともに、メイプルツリー・ビジネスシティにある同社のオフィスに設けられます。

CCXには100人を超える従業員が勤務することになりますが、同社によると、CCXのチームは2019年6月までに確保される予定です。また、大学生や他社の業界専門家に対しても、それぞれ6カ月のインターンシップと研修員プログラムを通じて機会を提供することになっています。

同社でASEAN各国のサイバーセキュリティを担当するジョシュア・マックラウド(Joshua McCloud)氏は、現地ITインフラにおけるこの拠点の役割は、助言と教育を主眼とするものになると語っています。

「この拠点は、顧客の環境で業務を行わない代わりに、顧客が当社のセキュリティ商品を活用することで、インサイトを提供することができます」と同氏は述べています。

「当社は協調的なエコシステムを育て上げたいのです。例えば、当社の研修員プログラムに参加する専門家は、この拠点で6カ月間、当社のアナリストと協業しながら、当社の専門知識を活用し、吸収したプラクティスを自社で共有することになります」。

発足式に参加したチュン・カイフォン(Chng Kai Fong)EDB次官は、当地にオフィスを設けて25年になるCiscoの今回の動きが、とりわけASEAN市場とデジタル・イノベーションへの参入を図るシンガポール政府姿勢とぴったり一致しますと述べました。

「シンガポールがASEANにフォーカスする一方で、CiscoはシンガポールからASEAN市場の成長を図っています。また、デジタル機能がシンガポール人のの働き方をどのように変えるかを考えるうえで、Ciscoは中心的な位置にいます」。同次官はこう述べたうえで、サイバーセキュリティがシンガポールにとって、ますます注目を集める分野であると付け加えました。

同日、シンガポール政府は「トータル・ディフェンス」の枠組みに第6の柱として「デジタル・ディフェンス」を導入しました。

同次官は、「イノベーションとサイバーセキュリティという、このたび開設される2つの拠点が担う業務は、シンガポールの経済発展にとって根本的な要素になると考えます。」と語っています。

出典:シンガポールプレスホールディングス(SPH)

主力産業一覧

主力産業一覧
  • 「未来の航空宇宙都市」と呼ばれるシンガポールは、130社を超える航空宇宙業界の企業を擁し、アジア最大級で最も多様なエコシステムを誇ります。一流企業や宇宙産業スタートアップ企業をはじめとして成長を続ける企業が拠点を置いています。

詳細を見る

  • シンガポールは、アジア市場への玄関口であり、世界トップクラスの消費者向け企業の多くが、環太平洋の拠点としてシンガポールを活用しています。

詳細を見る

  • シンガポールは、東西のクリエイティブカルチャーが交差する場所であり、拡大を続けるこの地域の消費者基盤へ向けて開かれた扉でもあります。世界的ブランドが、地域統括会社を構えており、トップクラスのクリエイティブな企業がシンガポールを拠点としています。

詳細を見る

  • 今日、主要なガジェットにはシンガポール製の部品が使用されています。エレクトロニクス産業の一流企業は、シンガポールで未来を設計しています。

詳細を見る

  • 精製、オレフィン製造、化学製品製造、ビジネスと革新力が強力に融合するシンガポールは、世界最先端のエネルギーと化学産業のハブに数えられています。100社を超えるグローバル化学企業が主要な事業を当地に構えています。

詳細を見る

  • アジアのデジタルの中心都市として、シンガポールは情報通信技術 (ICT) 企業が選ぶ拠点となっています。世界クラスのインフラ、人材、活気のあるパートナーのエコシステムを提供しています。一流企業と連携して、最先端の技術とソリューションを開発し、シンガポールのビジョンであるスマートネーションと地域および世界の市場を支えています。

詳細を見る

  • アジアの流通のハブとして、当地域内外への世界クラスのコネクティビティを提供します。安全で効率的なロジスティクスと、サプライチェーン管理ハブとしての妥当性を以て、シンガポールは地域の境界を超えた取引と消費に貢献しています。

詳細を見る

  • シンガポールは、医療技術企業がこの地域で成長するための戦略的な拠点です。今日、多くの多国籍医療技術企業がシンガポールを拠点として、地域本社機能や製造、研究開発を行なっています。

詳細を見る

  • 資源豊かなアジアの中心に位置するシンガポールは、農産物、金属、鉱物のグローバルハブです。我が国のビジネス環境は、強力な金融、サプライチェーン管理、技術力を以て、世界をリードする企業を引き付けています。

詳細を見る

  • シンガポールは、アジアでも主要な石油 ・ ガス (O&G) 装置とサービスのハブであり、3,000社を超える海洋・オフショアエンジニアリング (M&OE) の会社があります。世界クラスの機能と優れたコネクティビティは、アジアの強力な成長の可能性に着目する多くの企業をシンガポールに誘引しています。

詳細を見る

  • シンガポールが有する優れた人材、強い生産能力、研究開発のエコシステムは、製薬やバイオテクノロジー企業を誘引しています。企業はシンガポールから世界中の人々に薬を提供し、アジア市場の成長を担っています。

詳細を見る

  • シンガポールの洗練された精密工学(PE)の能力と先進の製造技術で主要分野である高度な製造な地域ハブとしての強みを反映しています。

詳細を見る

  • シンガポールは、プロフェッショナル・サービス企業に最適なハブであり、国際的な労働力と信頼できる規制と枠組みを提供します。

詳細を見る

  • アジアは世界的な都市化のメガトレンドの中心であり、人口集中や公害、環境悪化などの都市問題の軽減を目指して、各国政府はスマートで持続可能なソリューションの開発を推進しています。大企業のいくつかはシンガポールを拠点として、アジアのために持続可能なソリューションを商業化すべく、革新、試行、連携を進めています。

詳細を見る