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令和という新たな時代に向けてシンガポールは更なる成長のパートナーに

MESSAGE FROM SINGAPORE

  • BRIDGE Magazine

令和という新しい時代を迎え、私たちシンガポールは、日本のパートナーたちと更なる強固な関係を築いていきたいと願っています。アジアにおけるグローバルハブとしてのシンガポールのポジションは、製造やマネジメント、研究開発といった分野において、日本企業の能力を深い部分から補完し、価値を創造し、地域とグローバルにおける成長を助けます。

シンガポール経済開発庁 長官 ベー・スワンジン博士

令和という新たな時代に向けて

令和という新しい時代を迎え、私たちシンガポールは、日本のパートナーたちと更なる強固な関係を築いていきたいと願っています。アジアにおけるグローバルハブとしてのシンガポールのポジションは、製造やマネジメント、研究開発といった分野において、日本企業の能力を深い部分から補完し、価値を創造し、地域とグローバルにおける成長を助けます。

半世紀にわたるパートナーシップ

日本とシンガポールは1965年の建国以来、経済、文化、観光に至るまで、幅広い分野にわたって共に協力してまいりました。シンガポール企業は日本に質の高いビジネスチャンスを見出しており、最近ではアジアでトップの投資を行っています。(出典:ビジネスタイムズ2016)。また、同時に日本はシンガポールが建国間もない1960年代から投資を行ってくださいました。以来、日本からの投資は年々拡大し、2000年には直接投資額が291億5,400万シンガポールドルにのぼり、2017年には999億4,400万シンガポールドルに拡大しています(出典:シンガポール統計局)。代表的な日本企業も数多くシンガポールに進出しています。例えば、資生堂は東南アジアにおける研究開発拠点「アジアパシフィックイノベーションセンター」を開設し、イノベーションとトレーニング施設への投資を行っています。また郵船ロジスティクスは、延床面積約20,000㎡の自動倉庫システムを完備した地域物流センターも開設しました。更にシマノはジュロン・イノベーション地区にロボティクスやIoTを広範囲に取り入れた新たな未来型工場(Factory of the Future)の設立を発表しました。

 

ASEANの中間層市場

こうした日本企業からの投資が拡大している背景には、ASEANの著しい経済成長があげられます。その最大の要因が中間層、富裕層の増加です。みずほ総研の発表では、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、ベトナムの主要5カ国の中間層・富裕層の人口は2020年までに4億人に達するとみられています。こうしたASEANの成長をビジネスチャンスととらえ、多くのグローバル企業がシンガポールに進出しています。その理由は、シンガポールには、ASEANとアジアのさまざまな成長機会をとらえるのに役立つ、ビジネスと洗練されたプロフェッショナルサービスのプレーヤーが存在しているからです。

 

イノベーションによる成長

今シンガポールは経済成長の柱を投資主導型からイノベーション主導型の経済戦略に舵を切っています。シンガポールはスタートアップ企業の一大ハブになっています。例えば東南アジアのスタートアップへの投資の約40%がシンガポールで行われています。250社以上のスタートアップが集う「ブロック71」は、研究機関やベンチャーキャピタルとのネットワークが整っており「世界で最も密度の高い起業家のエコシステム」(エコノミスト誌)と評されました。結果として大企業もスタートアップとのコラボレーションによって、新たなビジネスや製品、サービスが生み出される場としてシンガポールをとらえています。

 

シンガポールでインダストリー4.0に乗り出す

シンガポールのGDPの20%以上を占める製造業では、AIやロボティクスやアディティブマニュファクチャリング、IoTなどのインダストリー4.0が急速に普及しています。ヤマザキマザックはビッグデータとAIによって生産性が向上するMazaki SMART Factory™をオープンしました。このシンガポール工場では、生産リードタイムが30%削減され、仕掛在庫30%削減、管理コスト50%削減されます。また牧野フライスも、総工費1億シンガポールドルのスマート工場をオープンしました。ここではIoTと無人フォークリフトの自動化によって、工作機械の生産能力は2倍に拡大し、物流コストを78%削減、労働生産性が20%改善されます。インダストリー4.0への移行は、シンガポールの強力なエコシステムのサポートによって可能となります。IoTや自動化など設備やテクノロジーサプライヤーとのネットワークや、インダストリー4.0導入に向けた診断ツール「シンガポール スマートインダストリー準備指標」の提供、政府と企業によるさまざまなサポートが受けられます。ここでご紹介した内容はシンガポールが提供するサポートの一例にすぎません。
私たちは、すべて日本のパートナーに感謝するとともに、日本企業の皆さまがシンガポールを通してこの地域とグローバルなエリアで新たな発展を遂げるために今後もサポートを行ってまいります。

※1シンガポールドル(SGD)=79.24円、1米ドル(USD)=108.21円(2019年7月24日現在)

主力産業一覧

主力産業一覧
  • 「未来の航空宇宙都市」と呼ばれるシンガポールは、130社を超える航空宇宙業界の企業を擁し、アジア最大級で最も多様なエコシステムを誇ります。一流企業や宇宙産業スタートアップ企業をはじめとして成長を続ける企業が拠点を置いています。

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  • シンガポールは、アジア市場への玄関口であり、世界トップクラスの消費者向け企業の多くが、環太平洋の拠点としてシンガポールを活用しています。

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  • シンガポールは、東西のクリエイティブカルチャーが交差する場所であり、拡大を続けるこの地域の消費者基盤へ向けて開かれた扉でもあります。世界的ブランドが、地域統括会社を構えており、トップクラスのクリエイティブな企業がシンガポールを拠点としています。

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  • 今日、主要なガジェットにはシンガポール製の部品が使用されています。エレクトロニクス産業の一流企業は、シンガポールで未来を設計しています。

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  • 精製、オレフィン製造、化学製品製造、ビジネスと革新力が強力に融合するシンガポールは、世界最先端のエネルギーと化学産業のハブに数えられています。100社を超えるグローバル化学企業が主要な事業を当地に構えています。

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  • アジアのデジタルの中心都市として、シンガポールは情報通信技術 (ICT) 企業が選ぶ拠点となっています。世界クラスのインフラ、人材、活気のあるパートナーのエコシステムを提供しています。一流企業と連携して、最先端の技術とソリューションを開発し、シンガポールのビジョンであるスマートネーションと地域および世界の市場を支えています。

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  • アジアの流通のハブとして、当地域内外への世界クラスのコネクティビティを提供します。安全で効率的なロジスティクスと、サプライチェーン管理ハブとしての妥当性を以て、シンガポールは地域の境界を超えた取引と消費に貢献しています。

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  • シンガポールは、医療技術企業がこの地域で成長するための戦略的な拠点です。今日、多くの多国籍医療技術企業がシンガポールを拠点として、地域本社機能や製造、研究開発を行なっています。

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  • 資源豊かなアジアの中心に位置するシンガポールは、農産物、金属、鉱物のグローバルハブです。我が国のビジネス環境は、強力な金融、サプライチェーン管理、技術力を以て、世界をリードする企業を引き付けています。

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  • シンガポールは、アジアでも主要な石油 ・ ガス (O&G) 装置とサービスのハブであり、3,000社を超える海洋・オフショアエンジニアリング (M&OE) の会社があります。世界クラスの機能と優れたコネクティビティは、アジアの強力な成長の可能性に着目する多くの企業をシンガポールに誘引しています。

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  • シンガポールが有する優れた人材、強い生産能力、研究開発のエコシステムは、製薬やバイオテクノロジー企業を誘引しています。企業はシンガポールから世界中の人々に薬を提供し、アジア市場の成長を担っています。

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  • シンガポールの洗練された精密工学(PE)の能力と先進の製造技術で主要分野である高度な製造な地域ハブとしての強みを反映しています。

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  • シンガポールは、プロフェッショナル・サービス企業に最適なハブであり、国際的な労働力と信頼できる規制と枠組みを提供します。

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  • アジアは世界的な都市化のメガトレンドの中心であり、人口集中や公害、環境悪化などの都市問題の軽減を目指して、各国政府はスマートで持続可能なソリューションの開発を推進しています。大企業のいくつかはシンガポールを拠点として、アジアのために持続可能なソリューションを商業化すべく、革新、試行、連携を進めています。

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