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シンガポールの最新の投資動向「EDBの2019年を振り返る」を発表。この投資データは毎年シンガポール経済開発庁（EDB）が発表するもので、2019年の投資コミットメントから現在の経済動向と、将来に向けた経済成長の方向性を示している。シンガポール経済開発庁が獲得した2019年の投資確約額は、同年に対するEDBの予測を上回まわった。
2020/02/18
2019年の高い投資確約額が示すもの
不確実な世界状勢の中でも揺らがないシンガポールの信用
EDBの2019年を振り返る
1. シンガポール経済開発庁（EDB）が獲得した2019年の投資確約額は、同年に対するEDBの予測を上回った。
2. 2019年にEDBが獲得した投資確約は固定資産投資（FAI）152億SGD（約1214億円）および年間総事業費（TBE）90億SGD（約7191億円）で、同年に対するEDBの予測を上回った。これらのプロジェクトが完遂されれば今後数年間に32,814人の雇用が生まれ、年間付加価値（VA）の寄与は294億SGD（約2兆3490億円）に達する見込みである。
3.エネルギー、化学に加え半導体の会社が製造への大規模投資を確約した。それらの会社はシンガポールの安定性、熟練労働者、そして競争に有利な製造生態系を高く評価している。現在、世界経済の不確実性にもかかわらず、それらの会社は長期的に投資していずれ拡大する需要に備えている。
4.さらに、多様な産業において企業が本社活動とハブサービスの確立・拡大を続け、また自社と顧客のためのデジタル能力を継続的に築いた。加えてEDBは、プロダクトマネジメントから研究開発までのイノベーション・バリューチェーン全体にわたる投資も確保した。これらの活動は、シンガポールとその国民のための優れたビジネス機会と雇用機会を創出するだろう。
5.この力強い投資確約額は、シンガポールの経済開発における優先事項に沿って主要企業が着実に取り組んできた結果である。同時にそれは、成長を続ける東南アジアとより広範なアジア太平洋地域の中心にある確実な戦略的立地としてのシンガポールのファンダメンタルズが企業に信用されていることの表れでもある。
投資確約額目標
6.EDBは中長期にわたり下記の投資確約額を維持することを目指している。
7.今後、EDBは主要3領域に引き続き重点を置く。
8.第一に、EDBはエンタープライズ・シンガポール（Enterprise Singapore）と密に連携することにより、グローバル企業と地域企業が東南アジアで機会を活用する土台としてのシンガポールの地位を強化する。その機会とは、6億5,000万人超の消費者を持つ成長市場へのアクセスのしやすさ、同地域内の主要製造ハブ間の統合促進、シンガポールで活動する地域企業の増加などである。
9.EDBの第二の焦点は、製造業・非製造業の会社がデジタル製品やデジタルソリューションを開発し地域内外の自社活動と顧客に提供する際の、ハブとしてのシンガポールの役割を深化・拡大することである。
10.第三に、シンガポールがイノベーション主導経済へと移行しつつある中、EDBは企業が新しい製品、サービス、ビジネスをシンガポールから生み出すためのコーポレート・ベンチャー活動を推奨・支援する。
結論
11.ベー・スワンジン（Dr Beh Swan Gin）EDB長官は次のように述べている。
「2019年の投資確約額は、グローバル企業がアジアの成長を活用するのに望ましい土地としてのシンガポールの地位と、製造・イノベーション・デジタル活動のハブとしてのシンガポールの競争力を証明するものだ。世界の事業環境は依然として不透明だが、私たちは2019年の投資フローが2020年も継続し優れたビジネス機会と雇用機会を我が国と国民にもたらすだろうと、注意深く楽観している。」
＊シンガポールドル（SGD）=79.9円（2020年2月4日現在）
シンガポール経済開発庁について
シンガポール経済開発庁（EDB）は貿易産業省下の政府機関です。ビジネス、イノベーション、および人材のグローバル拠点としてシンガポールが地位を強化するための戦略を担当しています。私たちは投資促進と産業開発を行うとともに、情報・パートナーとのコネクション・パートナーの投資への政府の優遇制度を提供することで、国内外の企業に協力しています。私たちの使命は、シンガポールとその国民のための活気あるビジネスと価値ある雇用機会によって、シンガポールの持続的な経済成長を創出することです。
EDBの詳細についてはhttps://www.edb.gov.sg/ja.htmlをご覧ください。
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