横河電機――市場のニーズに対応するCiC、気候テックとサステナブル・イノベーションの開発を加速させるSIH
横河電機は、シンガポールを東南アジアにおける成長とイノベーション戦略の重要な拠点と位置づけている。技術革新のハブとして、同社は地域およびローカル産業の支援、イノベーションの促進、持続可能性の推進に取り組んでいる。
目立った取り組みの一つが、「Co-innovation Centre(CiC)」である。CiCは、最先端のソリューションを共同で開発する目的で同社のエンジニアのほか、地元企業、学術機関、および顧客と密接に連携し、自動化、AI、IoT、データ解析などの分野に焦点を当て、東南アジア市場地域特有の課題に対応したソリューションを生み出している。
さらに同社は、シンガポールに「Sustainability Incubation Hub(SIH)」も立ち上げている。SIHは、気候テックとサステナブル・イノベーション開発を加速することに重点を置き、地元の機関や研究組織と連携し、エネルギー効率の向上や二酸化炭素排出量の削減に貢献する技術を開発するためのプラットフォームとして機能している。
また同社では、シンガポールで採用したエンジニアを日本の本社に派遣してトレーニングを受講する仕組みも整えている。この本社研修において取得した最新のベストプラクティスならびに最先端技術をシンガポールおよび東南アジアでの事業展開に活用するのに役立っている。同社は従業員の成長に投資することで、新しい技術に伴う課題や機会に常に対応できるチームを育成している。