歴史と伝統を感じさせるヤン家のお屋敷や、プラナカンの伝統衣装を身にまとった文字通り『クレイジー・リッチ!』なセレブリティたちのファッションに好奇心を刺激された私は、早速、おいしい料理とユニークな体験でシンガポーリアンたちの間でも人気のエリア、ジョー・チャット/カトン地区のウォーキングツアーを予約。プラナカンの建築群をチェックし、そのユニークな文化についてもっと学んでみることにしました。
プラナカンの文化は、しばしば中国、マレー、西洋の文化の融合と表現されます。戦前の建築物はその象徴ともいえるもの。華麗なファサード、手の込んだモチーフ、芸術的に装飾されたセラミックタイルで飾られたカラフルな2階建てのショップハウスやテラスハウスが軒を連ねています。
まずはプラナカン文化の貴重な財宝や物語を収めた豪華絢爛なプライベート・ミュージアム「ザ・インタン」を訪問。ニョニャと呼ばれるプラナカンの女性たちは、プラナカン・ファッションの特徴である刺繍やビーズ細工の習得に励んでいたそう。それにちなんで、このエリアでは、伝統的な技法によるビーズや簡単な刺繍を体験できるワークショップが開催されています。