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パーキンエルマー

パーキンエルマー

米国の医療技術会社パーキンエルマー(PerkinElmer)は2019年5月2日、ジュロンのJTCメドテック・ハブに最新の生命科学実験・診断機器生産施設を開設しました。


JTCメドテック・ハブでのパーキンエルマー生命科学実験・診断機器生産施設開設式で。(左から)パーキンエルマー社長兼COOプラーラッド・シン博士、コー・ポークーン通商産業担当上級国務大臣、パーキンエルマー会長兼CEOロバート・フリール氏、パーキンエルマー執行役員グローバル事業担当タジンダー・ボーラ氏。  写真提供:パーキンエルマー

JTCメドテック・ハブでのパーキンエルマー生命科学実験・診断機器生産施設開設式で。(左から)パーキンエルマー社長兼COOプラーラッド・シン博士、コー・ポークーン通商産業担当上級国務大臣、パーキンエルマー会長兼CEOロバート・フリール氏、パーキンエルマー執行役員グローバル事業担当タジンダー・ボーラ氏。 写真提供:パーキンエルマー

シンガポール工場は全世界で同社最大の機器生産施設となります。

「JTCメドテック・ハブにこの新施設を設けたことは、当社がここシンガポールと東南アジア全域で業務を展開し、顧客基盤を拡大してゆくという決意の表れです」。同社の会長兼最高経営責任者(CEO)ロバート・フリール(Robert Friel)氏はこう語っています。

計321人の従業員を擁するこの施設には、2つの実証ラボが設けられ、顧客が同社のテクノロジーを実体験できるようになっています。

今後は原子吸光など、さまざまな先進技術に特化しながら、同社の検出・分析機器のグローバル製造拠点として機能します。

来賓として出席したコー・ポークーン通商産業担当上級国務大臣はスピーチの中で、パーキンエルマーは、複合機器製造や商業・研究開発機能に関するアジアの拠点、そして域内の成長市場に進出するための戦略的立地としてシンガポールを活用する第一線の生命科学ツール企業の模範的な事例だと述べました。
 


同大臣は、「アジア地域と世界に向けた新規ビジネスモデルや協業の枠組みを試すためのリビング・ラボ(生きた実験室)として、更に多くの企業がシンガポールに進出することを歓迎します。政府は引き続き、ビッグデータと患者中心のケアにまつわる新たなビジネスモデルの構築に努める企業をバックアップする役割を果たしてゆきます」。と語っています。

シンガポールには現時点で大手多国籍医療技術企業60社と、ヘルスケア関連スタートアップ企業240社以上が営業していること、また、中間層の台頭と高齢化により、先端技術を用いた医療に対する需要は増大していることを同大臣は述べました。

最近のマッキンゼーの報告書によると、アジア太平洋地域の医療技術市場は2020年までに1,330億米ドル(約14兆3,919億円)に達し、ヨーロッパを抜いて世界第2位の医療技術市場になると見られています。

出典:シンガポールプレスホールディングス(SPH)

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