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10~12月のニュースハイライト

10~12月のニュースハイライト

テクセンドフォトマスクの新工場起工、KOKUSAI ELECTRICとASMPTの共同開発、SMBCのAIスタートアップ出資、アサヒの調達拠点強化、STマイクロの地域冷房システム、NXHDの物流ハブ開所、グローバルファウンドリーズのAMF買収、東洋製罐のImpactFat出資、任天堂のバンダイナムコ子会社株式取得など、半導体・AI・物流分野での活発な投資活動が展開された。

Upward view of tall modern skyscrapers framing a blue sky with scattered clouds.
1. テクセンドフォトマスク、新工場起工 

半導体用フォトマスク製造・販売のテクセンドフォトマスクは、東部タンピネスで新工場の建設を開始した。 

タンピネスの工場建設予定地は、主要顧客の半導体関連企業の製造拠点に隣接しているだけでなく、フォトマスク製造に不可欠な材料を供給するHOYAなどの拠点にも近接。またチャンギ空港からのアクセスも良好だという。将来的なインド市場への供給拠点の役割も担う。 

テクセンドフォトマスクは10月16日、東京証券取引所プライム市場に上場した。 
 

2. KOKUSAI ELECTRIC、ASMPTと共同開発契約 

半導体成膜装置製造のKOKUSAI ELECTRICは、シンガポールのASMPTと半導体パッケージ技術に関する共同開発契約を締結した。KOKUSAI ELECTRICの高度な薄膜形成技術と、ASMPTの高精度ボンディング技術を組み合わせることで、次世代の高性能コンピューティング(HPC)や人工知能(AI)への活用が期待される、半導体2.5Dや3Dパッケージング分野でのソリューション開発を目指す。 
 

3. SMBC、AIスタートアップに出資 

三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)は、シンガポールのAIスタートアップkAIgenticの株式を過半数取得する出資契約を締結した。 

kAIgenticは、SMBCがAI戦略推進と企業変革加速のため、AIトランスフォーメーションアドバイザーとして招聘したアーメッド・ジャミール・マザーリ(Ahmed Jamil Mazhari)氏が設立した。マザーリ氏は米専門サービス企業ジェンパクトやマイクロソフト・アジアでの経験を持つ。 

業務の手順、規定、暗黙知を機械可読化し、AIエージェントが安全に「計画・判断・実行・学習」を回せるよう、システム連携、権限管理、監査を統合的に制御する運用基盤「インテリジェンス・レイヤー」を構築する。 
 

4. アサヒ、グローバル調達拠点に3CoE設立 

アサヒ・グループ・ホールディングスのグローバル調達拠点、Asahi Global Procurement(AGPRO)は3つのセンター・オブ・エクセレンス(CoE)を設立した。「持続可能性とイノベーション」「調達優越性とデジタル化推進」「戦略的商品リスク管理」に関するセンターは、複雑化するサプライチェーンへの対応能力を強化する。 
 

5. STマイクロエレクトロニクス、工業団地向け地域冷房システム運用開始 

半導体大手STマイクロエレクトロニクスは、シンガポールの電力・ガス会社SP Group(SP)と提携し、アンモキオ工業団地で地域冷房システム運用を開始した。 

シンガポール最大となる工業団地向け冷却システムは、SPとダイキン工業傘下のDaikin Airconditioningの合弁企業が設計、建設、所有、運営する。冷却能力は最大3万6000冷凍トン(RT)だ。それまで各建物に設置していた冷房設備の代わりに配管ネットワークが冷水を送り続けることで、総面積約9万平方メートル分の工場とオフィスの両方を冷やすことが可能だ。 

二酸化炭素排出量を最大年間12万トン削減し、冷房関連の消費電力の2%削減が見込まれる。 
 

6. NXHD、トゥアスにグローバル物流ハブ開所 

NIPPON EXPRESSホールディングスのグループ会社Nippon Express (Singapore、NXSG)は、西部トゥアスにグローバル物流ハブを開所した。現在開発中で将来の成長が期待されるジョホール・シンガポール経済特区や大型港トゥアス港に対応するだけでなく、越境トラック輸送でマレーシア・ジョホール州タンジュンペレパス港の同社倉庫も補完する。 

新施設は約10万平方フィートのハイテク物流スペースを増設し、シンガポールでの総施設面積は110万平方フィートとなった。さらに太陽光発電システムを備え、年間771トンの炭素排出量を削減する。常温・冷蔵保管のどちらにも対応し、高度な自動化設備で運営される。 
 

7. グローバルファウンドリーズ、地場AMFを買収 

米半導体製造大手グローバルファウンドリーズ(GF)は、シンガポールのシリコンフォトニクス製造Advanced Micro Foundry(AMF)の買収を発表した。 

従来の銅線接続が物理的限界に達している中で、光を利用するシリコンフォトニクスは、AI時代のデータセンター間や内部でのデータ転送向けに画期的な技術として注目されている。 

AMFは世界初のシリコンフォトニクス専門ファウンドリー。GFはAMF買収で、科学技術研究庁(A*STAR)と提携しシンガポールにセンター・オブ・エクセレンス(CoE)を設立する計画がある。 
 

8. 東洋製罐グループHD、ImpactFatへ出資 

東洋製罐グループホールディングスは、機能性原料を開発するシンガポールのスタートアップ(新興企業)ImpactFatへ出資した。 

ImpactFatは2022年、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)研究チームから派生した。ウナギや外国産ナマズなどの魚の脂肪細胞を培養する細胞性魚脂肪の開発を行っている。 

健康維持、美容、抗炎症などに効果がある魚の脂肪に含まれるオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)の安定生産、供給を目指す。 
 

9. 任天堂、バンダイナムコ子会社株式取得 

任天堂は、バンダイナムコシンガポール子会社Bandai Namco Studios Singapore(BNSS)の株式を取得する契約を結んだ。任天堂は「スプラトゥーン」シリーズなどでアート素材制作などの開発業務実績のあるBNSSを子会社化することで、自社開発体制を強化する。任天堂は9月、シンガポールに現地法人を設立している。 
 

御社のシンガポールでの取り組みをご紹介します。editor@edb.gov.sg までご連絡ください。 


 

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